2004年9月、日本語訳本発行。154ページ。
2オーバー1システムの基本的なビッドの仕方がまとめられています。プロの先生に習わない限り、日本語で2オーバー1についてきちんとまとめられているものはこれしかσ(^_^)はまだ見たことがありません。というわけで、体系的に2オーバー1システムを知るためには必要な本と言えましょう(プロに習っていない限り)。
全体構成は
第1章 ノートランプとコンベンション
ステイマン、トランスファー、スプリンター、レーベンソール
第2章 1の代のスーツ・オープン
リミットレイズ、フォーシング1NT、ウィークジャンプ
インバーテッドマイナー、ストラクチャーリバース
ドルーリー、4thスーツ、ニューマイナー
第3章 1の代のスーツオープンが干渉された場合の対処
ネガティブダブル、トラスコット2NT、リミットビッディング
イースタンキュービッド、インビジブルキュービッド
コンペティティブダブル、マクシマルダブル
第4章 その他のオープン、ビッド
ストロング2C、ウィーク2、エコール3NT
第5章 ディフェンシブビッド
テークアウトダブル、オプショナルダブル、1NTへのダブル
リードダイレクティングダブル、ウィークジャンプOC、
アンユージュアルNT、マイケル、インビテーションキュー、
レスポンシブダブル、SOSリダブル、アストロ、
プレシジョン1Cへの対処 etc
第6章 スラムビッド
コントロールショウイングビッド、ブラックウッド、ガーバー
メジャー5の代のジャンプ、グランドスラムフォース、
エクステンドスプリンター、メーズアスキングビッド、
コントロールアスキングビッド
となっています。
少し紹介します。
第3章「ネガティブダブル」から
ネガティブダブルのまとめは次のようになっています。
○パートナーの1の代のスーツオープンがオーバーコールされた場合のネガティブダブル(4Dまで)はテイクアウトダブルである。
○最低保証ポイント−1〜2レベル:7pts 3〜4レベル:
9ptsで上限はない。
○アンビッドメジャーが1つの場合:ダブラーはそのメジャー
4枚を保証
アンビッドメジャーが2つの場合:ダブラーはどちらかの
メジャーを4枚保証
両方のメジャーがビッドされた場合:ダブラーは両方のマイナー
4枚を保証
例として、
1D(Pd)−2C(Op)−X(あなた)
AJ84
93
KT87
543
・・・・どちらかのメジャー4枚
1D(Pd)−2S(Op)−X(あなた)
5
A9754
KJ4
T752
・・・・ハンドが弱い場合は5枚でも良い
1H(Pd)−3D(Op)−X(あなた)
KQT3
J5
43
A9842
・・・・レベルに応じたポイントと4枚
第3章「トラスコット2NT」の中から
テイクアウトダブルされた後の1レベルニュースーツレスポンス
:パスハンドの場合をのぞき完全な1ラウンドフォーシング
(10点あってもリダブル、2NT以外の選択もあり得る)
例
1C−(X)−1H
93
KJ53
A64
K986
・・・・このハンドでリダブルしてるとオポにを先に
言われるとが示しにくくなる
1D−(X)−1S
AJT86
7
98
KQT74
・・・・と
の2スーターはリダブルの後では遅くなる。
第5章「マイケルス キュービッド」から
マイケルスの応用
(1)1NTレスポンス直後のキュービッド
・・・・ウィークな2スーター
(1D)−P−(1NT)−2D
AT965
KJ975
3
T2
(2)ニュースーツレスポンス直後のキュービッド
・・・・ウィークな2スーター
(1C)−P−(1S)−2C
6
JT973
KJT75
A6
(1C)−P−(1S)−2NT
JT973
KJT754
62
・・・・2C(マイケルス)か2NT(アンユージュアル)
かはアンバランスの度合いの差によって決定
(3)ジャコビートランスファー直後のキュービッド
・・・・ウィークな2スーター
(1NT)−P−(2D)−2H
KQT76
4
97
AJT43
・・・・とどちらかのマイナーの2スーター
(4)パスハンドからのキュービッド
P−(1C)−P−(1NT)−2C
KT964
QJ9853
8
3
・・・・メジャー2スーター
第5章「レスポンシブダブル」から
○レスポンシブダブルへのレスポンス
リミットビッド理論を使う
ミニマムなスーツビッド:ミニマム
2NTまたはジャンプビッド:インビテーション
キュービッド:ゲームフォーシング
○パートナーのOCに対するレスポンス
パートナーのダブルに対するダブルと同じく。アンビッド
2スーツにサポート保証。最低8pts(2の代ゆえ)
(1C)−1S−(2C)−X
T2
KQT7
QJ983
76
・・・・Pdは必ずしも2スーツを選べということでは
なく、2もあり得る。
(1D)−2C−(2D)−X
KJT8
J9765
8
K94
・・・・マイナーの場合、サポートがあってもレスポンシブ
ダブルを使ってさしつかえない
○オーバーコーラーのレスポンス
(1D)−1S−(2D)−X(Pd)
P −2H
AQ975
KJ6
T43
T2
・・・・なるべくレスポンシブ・ダブラーの示したスーツ
を選ぶようにする(3枚で十分!)
このハンドで2とリビッドするようではレスポンシブ
ダブルを使うス核がない!(と厳しい指摘ww)
この他、ブラックウッドを使う場合の注意点(どういう場合にブラックウッドになってどういう場合にならないか。BWを使ってはいけない場合)など、おさらい、再確認の意味で読んでみると、これまであやふやだった箇所がしっかり確認できます^^
![]() 戻る |
![]() レビュー1へ |
![]() トップへ |
![]() 次へ |