Test Your Bridge Play

1981年刊行。234ページ。シングルダミー問題集。
決して難しい問題集ではありません。
著者自身 冒頭で、この本はエキスパート用の問題集ではないと書いています。
全体で115問。手筋は様々ですが、ともかく、できるだけ「ぱっと見た瞬間に答が見えるかどうか」を目安にすれば、結構実践的な訓練にはなるかもしれません。見た瞬間に答が分かるという連続であれば1日で読み終えることも可能です。
 もう一つの特徴は、答のページに「Key Lesson Pointers」として数項目の注意事項がまとまられていることです。もちろん、見た瞬間に分かるということは、そのへんの注意事項も全部分かった上であるでしょうから、読み飛ばしてもだいじょうぶですが^^
少し紹介します。

問16.「Blunders」
 North
  J5
  43
  QJ72
  JT987

 South
  AKQT9832
  KJ
  
  AK2
ビッド
Westからパス−パス−4−6−All Pass
OL:
1順目:Q−3−A−
2順目:A−
3順目:
4順目:3→J(Eastはをディスカード)
5順目:J−Q−A ここでSouthのあなたはクレーム
さて、ここまでで、あなたは何回エラーをしたでしょう?

答、
J5
43
QJ72
JT987
64 7
Q AT987652
K86543 AT9
6543 Q
AKQT9832
KJ
AK2
エラーその1:1順目はKを捨てなければいけない。
エラーその2:2順目Aに対してはAでラフすべき
エラーその3:3順目Aをキャッシュした後、Aを1回取って
からJでダミーに入るべき。(WestのシングルトンQにそなえて)

問18.「Down Is The Right Answer」
 North
  KT2
  AK875
  QJ3
  62

 South
  AJ985
  32
  T65
  AQ
ビッド
Southから1−P−2−P−2−P−4
OL:
WestはK、A、ローと続けこれをEastがラフ。4順目Eastからローが返ってきました。さてここで?
答、Aで勝って、トランプを1回取った後を試すのが正解。ブレークが3−3(36%)または4−2(48%)ならメークで確率84%。フィネスは50%にしかなりません。実践はフィネスが効いて、は5−1ブレークだったため1ダウンしましたが、ここではむしろダウンするのが正しいプレイです^^
KT2
AK875
QJ3
62
76 43
9 QJT64
AK874 92
87543 KJT9
AQJ985
32
T65
AQ
問49.「Knowing Your Customers」
 North
  K85
  T63
  K64
  AKT7

 South
  A2
  AK8742
  7532
  
ビッド
Southから1−2NT−3−4
OL:
1順目ダック。2順目T,ダック。3順目ローA(east)
4順目ロー。これをダミーのKで取って、5順目ダミーからTをリード。EastからJ。Aを出したところWestからQが落ちてきました。さてここで?
(1)弱い相手の場合 (2)強い相手の場合、それぞれどう続けますか?
答、
 弱い相手のときはでダミーに入って8でフィネス。強い相手のときはKをキャッシュします。その理由は
@強いEastはJ95と持っているときはダミーからのTにはカバーしないはず。
A強いWestはQ9と持っていれば、その2枚は等価値なのでQを落とす可能性が高い。
なぜ、最初Tをリードするのか、それは
@Eastがを4枚持っているときは、強い相手であってもカバーしがちである。カバーしてくれれば2ダウンのところが1ダウンですむ。
A弱い相手はしばしばカバーするかどうかを間違える。J95の3枚を持っていてカバーするかもしれない。
なるほど^^
というような問題が続きます^^



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