All Hands on Deck!

2000年刊行。128ページ。
主人公は、「Rupert Knight」
キング・ハロルド2世号という豪華客船に乗っての90日間のブリッジクルージングでの世界各地、あるいは船中での様々なできごとをおもしろおかしく書き上げています^^
方がこらずに笑いながら読めるユーモア物語です^^
いくつか紹介します^^

第3話「The Unlicky Safety Play」から
8652 ビッド
 S   N
 2C  2D
 3C  3D
 3S  4S
 6S

SがRupert Knight

OL:
T3
AKT7
763
J9 Q74
874 QJ9652
QJ8643 2
95 T84
AKT3
AK
95
AKQJ2
LHO「アンビッドスートは?ですね」と8をOL。
これをAで勝ってAをキャッシュ。LHOから9。ここで、Knightは考えます。が3−2なら問題はない。しかし、EastがQJxxと持っていたら。。Tでフィネスする必要がある。仮にTのフィネスがLHOに抜けたときはが3−2ブレークということでメーク。
と ここまで読んで、3トリック目、Aでダミーにわたりダミーからをリード、でTでフィネス。これがLHOのJに負けてWestからはリターン、RHOがラフ、1ダウン。。。
LHO「2はシングルトンと分かりました。もしダブルトンならハイ−ローとだしたでしょうから。」
North「1ルーザーしかないのに1ダウンしたんですか?」
Knightはパートナーにセーフティープレイをどう説明しようか考えて目を閉じました。「多くのペアがダウンしているでしょう。が4−1ブレークの可能性はが6−1ブレークの可能性より高いのですから。」(43.2%しか取れず)
その後、セーフティープレイが理解してもらえないと悲しみながら飲んでいたとき、より上手なRufusがやってきて、「我々は6をメークしました。A、その次にダミーの8に向かってハンドからローをリード。」

第10話「Rupert Knight's Big Chance」から
 ボンベイに向かうアラビア海でインディビジュアル戦がセットされました。その中でのRupertの久々の活躍ぶり、ラッキーが描かれています。
Q8762 ビッド
 N  S
 1S 2H
 4H

N:Rupert

OL:
K862
A
KT4
T5 AK9
J5 93
KQJ75 T863
J865 AQ92
J42
AQT74
942
73
パートナーのSouth(Vera Stoute)はポイントカウントを気にせずにレスポンスするタイプです。7点で2。そしてRupert Knightは4にレイズ。
OLはK。これをAで勝って、Veraは2回(A、K)でトランプを刈り上げ、ダミーからローをリードしました。
RHOは「どうしてをOLしてくれなかったんだ。。このままだとデクがJを持ってればは簡単にエスタブリッシュしてしまう。すると、3、5、1+ラフで簡単に10トリック。。ここで落とすためには、Southがを3枚持っていて、がエスタブリッシュする前にで2トリック取るしかない。」
そう考えて、Aで勝ってローにシフトしました。RHOからJ。これをダミーのKで取って、ダミーから2度目のローが来ました。RHOはKで勝ってQ。これをSouthはラフ。でクレーム。。。
LHO「おいおい。どうしてわざわざでデクにトリックを与えるんだ。」
RHO「何だって?」
LHO「あなたのAQはダミーのKの後ろにあったんですよ。」
RHO「デクのはダミーのの下に捨てられてしまうじゃないですか。あなたがをOLしてれば最初に5トリック取ってしまえたんですよ。」
LHO「そんな馬鹿な。あなたのディフェンスミスをさしおいて、私のKQJxxからのOLを非難するとは。」

と、このような愉快なプレイが続きます^^
もちろん、もっともっと高度なプレイもちりばめられていますが^^



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