1982年刊行。160ページ。
おなじみの僧侶AbbotさんをはじめとするTitus寺院のプレイヤー達の名プレーと迷プレーの物語です^^
冒頭で登場人物の紹介がなされています。
Abbotは「A capable but uninspired player」と紹介されています^^
物語に出てくるハンドを少し紹介します。
第26話「The Abbot's Wager」から
Love All,dealer West
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オークション
S W N E
アボット ミスE パウロ ミスA
2S 2NT P
4D P 4H P
6D P P P
OL:K
アボットはOLのKをラフして、
KQと取りました。不幸なことにEastが2順目にショウアウト。もしEastが
3枚持っていれば、
のアボイダンスプレイ、すなわち
Kをキャッシュした後ダミーから
を出し続けることによって、
を3回取って4枚目をダミーでラフするか途中でラフされたら、ハンドの
でダミーの
ルーザーを捨てるか選べ簡単に6
がメークしそうだからです。
さてどうしたものか、戦術を決めかねてとりあえず最後のを取りました。次に
AKと取ると今度はWestがショウアウト。ここで全体のハンドのディストリビューションは完全に分かりました。Eastが
をガードし、Westは
をガード。ダブルスクイズの条件は満たしています。ただ一点、惜しいかなカウントを整えるために負けている余裕がありません。
そこでアボットはスローインを考えましたが、Qをどっちが持ってるか分からないので難しい。とそのとき突然カウントを整える方法がひらめきました。ダミーから
をリードしハンドから
を捨てることです。Westが
を勝ち、
にシフトしましたがそこまで。アボットが
を走ったとき下左図のようになって、ダブルスクイズが決まりました。
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アボット「このスラムでどれくらいIMPを稼いだでしょうか?」
パウロ「うーむ。どうでしょう。スコアは悪いかも。。」
自分のダブルスクイズで見事にスラムをメークしたアボットは信じずに裏のスコアを聞くと、なんと7をメーク!
裏はOLのをラフ後
を全部ラフして、
を走って、ダミーリバーサルによってEastを
と
のシンプルスクイズにかけてメークしたとのこと。最終は上右図。落胆するアボットでした。。
第27話「The Lestrange Chalive」から
修道院のチャレンジマッチの物語です。ボード23のできごと。
Game all, dealer South
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このハンドで
Room1.S W N E
P P 1NT X
6H P P P
のOLをラフしたSouthは、
を刈り上げて、
2をリードしダミーから
9を出してEastをエンドプレイにかけしょうとしました。しかし、ここでWestは上手に
Tをかぶせました。そのためダミーから
Kを出さざるを得なくなって、
Aで勝ったEastから
を返されて1ダウンになりました。
Room2.S W N E(パウロ)
2H P 3NT 4H!
6H
のOLをラフしたSouthは、Eastが
K、
Aの両方を持っていれば11トリック目にEastにスローインできると考えて、
を走りました。最終局面が見えているEastは、残り3枚を
K,
AJと残しましたが、Southはだまされませんでした。4
というビッドからEastは5053より5044の可能性が高いと見て、11順目
Aをキャッシュ。6メーク。
Room3.Southの「weak but aspiring player」が6
オープン。
OLは。Westが
Aを持っていれば6
はメークすることは分かりましたが、オークションで最後パスするのにEastが少し考えたことから、EastがAを2枚とも持っていると確信したSouthは本で読んだスクイズをEastにかけようと思いました。そのための方法の第一歩は1順目の
をダックすることです。ダックしてハンドから
を捨て、あとは
を走る。。そう準備していたところEastからは
Qのリターン。Southは
6をディスカードし6メーク。
South「もしEastからが返ってきたらスクイズにするつもりでした。」 East「もちろん。」(実はそれだと不成功)
Room4.S W N E(アボット)
P P 1NT X
XX P P P
最初にパスしたはずのSouthがリダブル?リダブルがパスパスで回ってきたアボットは疑わしそうにSouthを見ましたが、意を決して勝負のパス!で、QをOL。。
なんと△2710。
笑えます^^
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