2001年刊行。300ページ。
ビッドとプレイのコツが整理されてまとめられています。
ダミープレイとディフェンスはいろいろな本で出てくる、少し高級目の感じで、中級くらいでしょうか。
ビッドは、あまり経験ないσ(^_^)には結構参考になりました。
全体構成は
第１章 ビッド（おじゃまなし）
基礎固め、フォーシングかどうか、有用なシステム、（略）
プレイしながらビッドする、分かりにくいビッドをしないetc
第２章 ダミープレイ
カードコンビネーションを知っておく、プレイの前にプランを
立てる、サイドスートを早めにエスタブリッシュする、（略）
「８ever９never」をいつも信じない、ディスカード自体が
メッセージとなる
第３章 競り合いのビッド
基礎固め、フォーシングかどうか、競り合いで犠牲者になら
ないために、パートナーにあなたのハンドが分かるように、
先を読んでビッドする、パートナーをサポートすべし、
オーバーコールの損得を考える、(略）、プリエンプティブ
には気をつけて、早く売りすぎるな、パートナーが何を考え
ているかを考えるetc
第４章 ディフェンス
オープニングリード、複数のオプションを組み合わせる（略）
パートナーに分かりやすくetc
第５章 パートナーシップを保つ秘訣
となっています。
いくつか紹介します。
第１章「有用なシステム」から
 K87 |
 |
AQ542 |
 753 |
AQ |
|
 AJ842 |
KT73 |
|
 AT |
K3 |
|
| West | East | |
| １ |
１ |
|
| ２ |
３ |
|
| pass | pass |
どのようなシステムを使おうと、パートナー間で了解していなければ何にもならない例としてあげられています。
Eastは３
「有用な」（原文：sensible）システムとは実践で最善の結果をもたらすシステムを言うのであって、理論的にすぐれたシステムを言うのではない。メクストロスとロドウェルがしばし変化する複雑なコンベンションを使っているのは、彼らはプロであって、長時間かけての話し合いが世界タイトルという結果をもたらすからである。そうでない、通常のパートナーとでは「シンプラー・イズ・ベター」である。(^_＾)3 フムフム
第１章「不明確なビッドをしない」から
IMPのゲーム。ボスバル。あなたはＷｅｓｔでハンドは
ビッドは、あなたから
Ｗｅｓｔ Ｅａｓｔ
１
２
？
ここでどうビッドするか。
答「３ＮＴ」このビッドの意味はだれにもはっきりとしています。
しかし実践では、３
その結果、次のようになってしまったのです。
Ｗｅｓｔ Ｅａｓｔ
１
２
３
４
６
| AT3 |
|
J4 |
| 7 |
KJ9864 |
|
| AJ872 |
Q53 |
|
| AQJ3 |
K8 |
第２章「カードコンビネーション」から
１８問のクイズがまとめて出されています。一例を
問⑩ ＫＪ５４３ Ａ９２ これで４トリック取るには？
問⑪ 同上 これで５トリック取るには？
答、５トリック：ＡをキャッシュせずにただちにＪで
フィネス（３７％）。
４トリック：Ｋを取ってから、Ａ９に向けてローカード
（９６％）
問⑫ Ｋ７４３ Ｑ６５２ これで２トリック取るには？
問⑬ 同上 これで３トリック取るには？
答、３トリック：どちらかのアナーに向けてリードして、
次にダック（１４％）（オブリガトリーフィネス）
２トリック：１トリック目に両サイドからローカード。
シングルトンＡに備える。次にどちらかのアナーに
向けてリード（７３％）
第３章「基礎固め」から
ビッドを示して、それがどのハンドかを当てるクイズです。
Southから１
さて、このときのSouthのハンドはどれか？
ａ）
ｂ）
ｃ）
ｄ）
答：ｄ）１ＮＴオープンには強すぎるハンドを示しています
ａ）は１ＮＴではなくダブルでバランスするでしょう
ｂ）はパス
ｃ）は２
第３章「早く売りすぎるな」から
ＩＭＰ戦。ノンバル。
ＲＨＯが１
あなたのところに回ってきた。さてどうするか。
ａ）
ｂ）
ｃ）
ｄ）
答ａ）：２
ｂ）：ダブル
ｃ）：２ＮＴ
ｄ）：パス
などなど、その他にも結構参考になる記述が散りばめられています＾＾
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