The Hands of Time

2005年刊行。192ページ。1931年から2004年までの様々な世界戦の悲喜こもごも、ドラマが収録されています。
σ(^_^)にとっては、BBOでずーっと見続けて感動していた2003年のバーミューダボウル決勝 USA対イタリア それから 2004年のZiaチーム対メックウェルチームのローゼンバーグのプレイ等の模様が掲載されており、当時の興奮がまたよみがえってきて、それだけでこの本を購入した価値がありました。
 Culbertson対Lenz戦、Forqet,Garozzo,Belladonna,Avarelli対Konstam,Harrison-Gray,Schapiro,Reeseといったかつての巨匠同士の戦いから、現代のメックウェルの戦いぶりまで幅広く収録されています。
 ちなみに登場回数の多いプレイヤーは
@Hamman(24回)ABocchi(23回)BCMeckwell(各22回)DESoloway,Duboin(18回)FZia(15回)GHMartel,Stansby(14回)IJKBelladonna,Lauria,Versace(12回)となっており、現代の戦いの方に焦点が当たっていることが分かります。

いくつか紹介します。自分自身、かつての興奮をまた味わうためにも^^

1987年バーミューダボウル(USA vs Great Britain)
 USA:Lawrence,Ross,Hamman,Wolff,Stansby,Martel
 Britain:Forrester,Kirby,Armstrong,Sheehan,Flint,Brock
この年、英国は「TRS」(ザ・ランダム・システム)をひっさげて登場、旋風を巻き起こし2位になりました。その1試合を。
83
J52
KQ95
QJT9
QJ2 AK7
76 AKQ843
T86432 A
54 AK8
T9654
T9
J7
7632
Dealer West N-S VUL
オープンルーム
West   North East South
Flint Martel Sheehan Stansby
*1 pass *2 pass
*3 pass pass
3NT  pass all pass
*1:0-12HCP
*2:ゲームフォース
*3:ネガティブ
クローズドルーム
West North East South
Lawrence Armstrong Ross Forrester
pass *1 all pass
*1:0-6アンバランスor0-10バランス
オープンルームでは英国チームがスラムを逃がしたのに対し、クローズドルームではアメリカチームがTRSシステムに対するコンベンションを忘れてしまい、2がストロングか単なるオーバーコールか間違ってしまった。ディフェンス側はを3回でやめてを出せばコントラクトはダウンだったが、4回目のを出したために2は何とかメーク。で、8imp英国に。どちらのチームがより落胆したのだろう。。などと書かれています^^

2003年バーミューダボウル(USA vs イタリア)
 USA:Hamman,Soloway,Meckstroth,Rodwell,Nickell,Freeman
 Italy:Lauria,Versace,Duboin,Bochii,Fantoni,Nunes

Dealer West EW VUL
AJT
75
AKJT2
853
74 Q98532
QT632 K984
765
KJ2 AQT
K6
AJ
Q9843
9764
West North East South
Rodwell Lauria Meckstroth Yersace
pass
pass 3NT all pass
Duboin Hamman Bocchi Soloway
pass
pass pass X pass
allpass
NSの3NT、EWの4いずれもメーク。イタリアチームの猛追に手に汗を握ってBBOを見ていた記憶がよみがえってきました。
 なお、最終ボードの劇的な幕切れはσ(^_^)のHPの掲示板に^^

2004年USAインターナショナルチームトライアル
AJ97
KQJ2
KJ5
Q3
T632 54
AT973 65
A87 QT962
9 J762
KQ8
84
43
AKT854
West North East South
Freeman Rosenberg Nickell Zia
1NT pass 2
pass 3 pass 3NT
pass 4NT pass 5
X 5 pass 5NT
all pass
ビッド解釈の誤解があって5NTになってしまった。
EastのNickellは9のナイスOL。0or2ハイアナー。WestがAで勝ってリターン。これをローゼンバーグはKで勝って、を4枚キャッシュ。Nickellは5と6をディスカード。
ここで、Q、3。Westは9。Eastは2と6。さて。。
思い出します。ここでローゼンバーグが大長考に入りました。BBOの接続がおかしくなったかと思ったくらい。しばらく席をはずして戻ってみても、まだ画面はそのままです。どれくらいの長考だったんでしょう。測ってはいませんが20〜30分くらいはかかったかもww解説者はおそらくKとたたいてダウンするだろうなどと言っています。
ようやく、Southから10! 成功! 画面のチャットからは感嘆の声が^^ 興奮しました このプレイには。
ローゼンバーグは後で、思考の内容を語っていたそうです。
Eastはをリードしなかった。もし彼がを3枚以上持っていたらをリードしただろう。また、WestがすぐにをリターンしたということはWestはもう1枚を持っているということを示唆している。そしてEastの1枚ずつのディスカードでEastの実際のカード配置が推測できたと。「トップクラスのカードリーディングの断片が現われている。」としるされています^^
深いですね^^



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