Card Play Made Easy 2

1997年刊行。96ページ。全ページカードコンビネーションについての解説です^^このシリーズの「1」はセイフティープレイ&エンドプレイのようです。
全体構成は
第1章 プレイ方針の基本
第2章 ラッキーブレイク
第3章 Kを捕まえる
第4章 Qを探る
第5章 2キーアナーがない場合
第6章 用心深いプレイ
となっていて、それぞれの章の最後にクイズがついています。特にこの本では、ペア戦(MP戦)とチーム戦(IMP戦)でのプレイの違いもいたるところで述べられていて、結構勉強になりました^^
いくつか紹介します。

第1章 「基本」から
Quiz(2)
A72 KQJ
A42 K5
Q9532 AJT64
K4 852
コントラクトは3NT。OLは7。ペア戦とチーム戦でのプレイ方針は?
答、チーム戦では9トリック取ればいいので、では4トリック取れればOKです。なので、SouthのシングルトンKに備えてまずAを取ります。Kが落ちてこなかったらQを出してKがNorthにあることを期待します。 ペア戦ではオーバートリックを狙ってをフィネスします。50%のチャンスです。シングルトンKは13%に過ぎません。仮にKがSouthに抜けてもAがSouthにある確率がまだ50%あります。 なる^^

第3章「Kを捕まえる」から
Quiz(1)
A3 QJ5
K72 A43
KQ7643 JT852
83 65
ビッドは Westから1−2−2−3−3 All Pass
OLはK。2順目SouthがAで勝ってJを出してきました。ここでのプレイ方針は?
答、JをダミーのAで勝ってをフィネスし、通ればメーク。しかし抜ければ?すぐにを返されて1ダウンしてしまいます。多くのプレイヤーの盲点になるのが、のトリック数です。フィネスが効いても2トリック。フィネスが抜けても2トリック。取れるトリック数は変わらないということです。 したがって、ここではハンドのKで勝ってダミーのAを残しておいて、A,ローKに負けに行き、後でQの下にルーザーを処理します。

第4章「Qを探る」から
      Q?
West     East
 AJ43     KT52
      Q?
8枚より味方の枚数が少ないときはフィネスがドロップより勝ります。てがかりがある場合には異なってきます。
その手がかりとは
@そのカードをより多く持っている者の方がQを持っている
 可能性が大きい
A他のスートで長いスートを持っているオポはQを持っている
 可能性が小さい
B多くの絵札点を持っているオポはQを持っている可能性が大
これを踏まえて
Quiz(1)
832 J76
KJ52 AT43
KQJ3 A8
84 AQJ7
ビッドはNorthから P−1−P−1−P−3−P−4
NorthはA、Kとキャッシュし、を続けSouthのQが勝ち。Southはでイグジットしてきました。さてここで?
答、ここから4をメークするためには、残りのトリックを全部勝たなければなりません。そのためにはKをNorthが持っていることが必要条件になります。とすると、NorthはA、K、Kで10点。ここでQまで持っていれば12点になるのでオープンしていた可能性もあります。ということで、ここではQはSouthが持っているものと想定してA、ローとやってJでフィネスが正解です。

第5章「K,Qが抜けているとき」から
ここでは
 @West AJT53   East 87642
 AWest AJT53   East 7642
 BWest AJ653   East T8742
 CWest AJ532   East T764
 DWest AJ532   East T64
 EWest AJ953   East T64
といった様々な組み合わせのときのプレイの考え方がしるされています。実践でその場ではじめて考えるより、あらかじめ基本的なパターンを知っておいたほうがはるかに有利であることは言うまでもなく、実践的にはとても役立つ箇所と思います。
例えば上記Dのケースでは
North−Southの組み合わせが
 ア、N:K97 S:Q8
 イ、N:K7  S:Q98
 ウ、N:87  S:KQ9
の3通りがあります。
「ア」の場合は、Eastからローカードを出してJがベスト
「イ」の場合は、EastからTを出して流す。SouthがQをかぶせればAで勝って、つぎにローカードを出してNorthのKに負けにいく。
「ウ」の場合は、EastからTを出して流す。SouthがQをかぶせればAで勝って、つぎにEastからローカードを出す。このケースではもちろん、最初Eastからローカードを出しても1トリックしか負けませんが、SoutsがNorthより長い場合には、最初にTを出すことによって「イ」の場合に備えられます。
という感じです^^



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