2004年刊行。128ページ。
読者の質問に答えるという形で、Klingerのビッドスタイルなどが解説されています。
全体構成は
第1章 このジャンクなハンドでオープンすべきか
第2章 どういうオープニングビッドを選ぶべきか
第3章 私のベストレスポンスは?
第4章 オークション途中での問題
第5章 2オープン後の問題
第6章 ルージングトリックカウントの疑問
第7章 スラムゾーン
第8章 コンベンション
第9章 競り合いのビッド
第10章 プレイとディフェンスの質問
となっています。
Klingerさんが書かれている様々なオークションの本が前提となっていて、詳しくは〜の本を参考にとか書かれていますので、読んだことがない方にはあまり参考にならないかもしれません。
少し紹介します。
第3章「ベストレスポンスは?」から
次のようなハンドではどうレスポンスするのがベストでしょうか
1.ペア戦 Love All
1(N)−P−?
J642
6
AT86
8642
この場合は1がベスト。「When to Bid, When to Pass」
のP39〜P40参照。オープナースートが短い場合、4〜5点
でレスポンスする価値ある場合結構あり。
2.チーム戦 E-Wバル
1(N)−2
−?
Q94
K732
QT65
J7
この場合は、2がベスト。ここでパスしてパートナーの
リオープンダブルに2と言うのはもっと弱いハンド。
ダブルは危険。2で止まるならいいが、競り合いになって
もっと高い代にビッドされる危険性がある。
3.チーム戦 Love All
P(S)−P−1−1
−?
![]()
J86432
95
AK754
この場合は、2がベスト。ダブルではこの長さを示せない
4.チーム戦 NSバル
1NT(15〜17)−P−?
87542
J
K
AQ9654
この場合は、1NT−2(Cへのトランスファー)−3
−
3(ナチュラル)−3NT−4
がベスト。パートナーは
、
のAは大きい価値があるが、KJとかQJは価値がない
という正しい評価をするでしょう。
第4章「オークションの途中で」から
コラムに掲載されていた4thスートに対する3NT(Qxで)の意味を教えてください。
![]() |
オークション West East 1S 2D 2H 3C! 3NT 4S 4NT 5S 6H 7S 3C:4thスート 5S:2キーカード+SQ 6H:グランドスラムフォ ース |
||
![]() |
|||
![]() |
|||
![]() |
|||
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
||
![]() |
|||
![]() |
|||
![]() |
|||
![]() |
ほとんどのトッププレイヤーは4thスートのレスポンスにQxをストッパー扱いとしています。これによってパートナーはKxx,Axx,Jxxのホールディングで4thスートを使えることになって便利です。もちろんパートナーがxxxのホールディングで落ちたらそのときはあやまるのみです^^
第8章「コンベンション」から
問い:お薦めのコンベンションのベスト10を教えて下さい。
答え
普通のオークション用
1.1NT-2と2NT−3
2.1NTと2NTオープン後のトランスファー
3.ジャコビー2NT
4.4thスートフォーシング
5.スプリンター
6.ローマンキーカードブラックウッド(RKC)
競り合いのオークション用
1.ネガティブ、コンペティティブ、サポート、
レスポンシブダブル
2.アンユージュアル2NTとマイケルスキュービッド
3.オーバーコールに対するプリエンプティブジャンプ
レイズ
4.ストロングレイズを示すオポスートのキュービッド
「20 Great Conventions Flipper」にその概要が
「Bridge Conventions, Defences and Countermeasures」に詳しい方法が書いてありますとのことです^^
![]() 戻る |
![]() レビュー3へ |
![]() トップへ |
![]() 次へ |