2003年刊行、160ページ。競り合いのビッドで注意すべき点。意外と知らない競り合いの常識などが体系的に書かれていて、これもたいへん勉強になりました^^
全体構成は
第1章 オーバーコール
第2章 オポスートが短いときの競り合い
第3章 競り合いの中でのダブル
第4章 オポスートのキュービッド
第5章 プリエンプトの可否
第6章 オポのプリエンプト後は用心深く
第7章 競り合いすぎないために
第8章 オポのサクリファイスへのダブル
第9章 疑わしいときはビッドせよ
第10章 5の代はプレイさせよ
第11章 ゲームになるときはダブルするな
第12章 フリーダブル
第13章 ペナルティーパス
第14章 オポのダブルをスタンドする
第15章 リダブルするな
となっています。いずれの章もそうすべき場合とそうしてはいけない場合とがあることを例をあげながら説明していっています。
いくつか紹介します^^
第6章「競り合いの中でのダブル」より
K6 You LHO P RHO
QT764 1
4
J42 ?
AT3
オポはフィットをみつけた。なので、ディフェンスはしたくない。しかし、、
、
どれでプレイしたいかまだ分からない。パートナーのハンドの形がまだわからない。5224なら
、6124なら
、5125なら
もあり得る。ここでのダブルはパートナーに対して「もっと競り合いたい。しかし、どれがいいか私は判断できない」というサインである。パートナーが
、
、
どれがいいかを判断してビッドすることになる。
J8765 You LHO P RHO
12
P P
AKQT2 ?
KJ2
こういうときのリオープンダブルはよくある形だが、オポスートのがボイドでの低い台でのダブルは危険である。3
を薦める。
第7「競り合いすぎない」より
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ビッド N E W S 1S 2D 4S ? ボスバル |
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サクリファイスするかどうかの判断にはオポのコントラクトがメークするかどうかの判断も含まれる。まず、あなたのKQはいい日には2トリック取れるかもしれない。またパートナーは2の台のオープンなので
、
でトリックが取れるかもしれない。さらにあなたの
の短さからみて
でもトリックが戸列かもしれない。これだけオポの4
がメークしなさそうな形であるにもかかわらず5
を選ぶのが得策かどうか。そもそも5
がメークするためには少なくともパートナーの
がシングルトンである必要がある。それだけでなく、
で全勝に加えて、もう1つAが必要である。したがって、4
はパスすべきである。5
をビッドするためには
がボイドであるとか
を5枚持っているとか、より以上のシェイプが必要である。5
を言ってダブルされたらマイナス500、パートナーが
を3枚持っていたらマイナス800にもなりかねない。
第12章「フリーダブル」より
9764 You LHO P RHO
J863 3
4
82 ?
J72
オポにはスラム、グランドスラムまでありそうだ。ここで戦略的にダブルを使う。ここでは5とかサイキックな4NTをビッドすることもできるが、いかんせん点がなさすぎて、すぐにばれてしまうだろう。そこで。4
Xをスタンドさせる作戦を取る。4
Xをオーバートリックつきでメークされても790か1190。6
の980か1430よりは得である。もちろん4
Xがリダブルされれば5
に逃げるw
などなど、ほかにもまだいろいろありました^^
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