The Game of Bridge

 内容の解説がなかったので、「Reese」による著書というだけの理由で購入してみました(^^ゞ
 実際の内容は、ブリッジを始めた方に、ビッド、プレイの全体を概説してあるものでした。
したがって、ある程度ブリッジを知ってる方には、この本は不要です。また知らない方には、日本語で書いてあるJCBLから出ている様々な本の方がはるかに分かりやすいでしょうからやはり不要ということで、この本を買う価値はまあないです^^;;
構成は
Part1 プレイを学ぶ
 1 ノートランプのプレイ
 2 スーツコントラクトのプレイ
 3 ディフェンス
Part2 ビッドを学ぶ
 4 1の代のオープン
 5 レスポンス
 6 ノートランプのビッドとレスポンス
 7 パートスコアとゲームのビッド
 8 2の代以上のオープン
 9 ディフェンスサイド
 10 競り合いとサクリ
 11 パートスコア
 12 スラムビッド
Part3 ビッドシステム
 13 ビッディングシステム
 14 特殊なコンベンション
Part4 プレイ上の戦術
 15 ゲスとフィネス
 16 エントリー
 17 注意の必要なハンド
 18 プレイプランを立てる
 19 終盤の4タイプ(スローイン、エリミネイション、
   トランプクー、スクイズ)
付録:スコア、歴史、規則、トーナメント、用語
となっています。
 なお、ビッドのスタイルは4枚メジャーオープンウィークNTとなっています。 

いくつか紹介します。

第15章「Guessing and Finessing 」より
East/West VUL;Dearer West
 East 32 AK64 AK A8765
 West KJT 32 QJT976 32
ビッド Westから 1−1−2−2−2NT−3NT
OL:Q
EastはAで勝って、AKをキャッシュ、ハンドから2。Northはローを出しました。さて、ここでKを出すかJを出すか。これはゲスではありますが、純粋なゲスではなく、手がかりがあります。NorthはデクのビッドしたスートをOLに選びました。通常、が4枚以下であれば、ダミーのビッドスートのを選ぶ可能性が高いはずです。すると、ここでもしNorthがAを持っていれば、1オープンに対してNorthは1のオーバーコールをした可能性があります。そのオーバーコールをしなかったということは、逆に考えればAを持っていない可能性の方が高いと考えられます。これを根拠としてAはSouthにあるとみて、Jででフィネスすべきです。

第17章「The Danger Hand」より
パートナーのエントリーを保持すること
Love All;Dealer South
82
JT5
KJ9652
J6
JT6 Q7543
A763 984
84 A
K942 Q753
AK9
KQ2
QT73
AT8
Southの3NTです。OL:J
T1:J−2−7(エンカレッジ)−9
T2:T−8−3−A
さて、ここでSouthの立場から見れば、もしオポが5枚のA、Aいずれも持っていればコントラクトは望み薄です。また、もしAが分かれていればまずい方のAを先にプレイする必要があります。
で、このハンドではEastがを5枚持っていそうです。もしJTxxxからであればEastは4thベストのOLをした可能性が高いですし、もしWestがQxxなら2順目にWestはQを出していたでしょうから。さて、ではもしAとAが分かれているとすれば、SouthはEastが持っている方のスートを先に攻めなければなりません。どのAをどちらが持っているかは純粋なゲスですが、ここでSotuhは3順目にローをハンドからリードすることによって、さらなるチャンスを作ることができます。もし、Westがここで気づかずにダックすればで1トリック稼げた上にAの配置も分かります。あやしいリードで、Westが上手なプレイヤーだとだませませんが、ダミーのロングをエスタブリッシュしに来ない場合は、一般的には何らかの戦術的理由が必ずあります。
同様に次のハンド
Love All Dealer South
A7 ビッド
S  W  N  E
1D 1S 2H P
2N P  3N



OL:Q
AJ842
T63
QJ5
QJT84 953
K6 Q973
A4 K87
T762 943
K62
T5
QJ952
AK8
QのOLを1回ダックして、2回目にAで取って、Southはダミーからローを出します。ここで、EastはKで上がった場合のみコントラクトはダウンします。これは、がエスタブリッシュするまでパートナーのエントリーを守るためです。

など、結構レベルの高い記述も後のほうになると随所に出てきてそのあたりは結構勉強になりました^^



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