Bridge in the Fourth Dimension

1974年に最初発行されたもので、2001年にReprintedされた古典的名著です。
登場人物は
H.H(Hideous Hog)(豚さん):エキスパートです。
PaPa:相当上手ですがその上手さゆえにH.Hに思考を読まれ裏
 をかかれたりします。
R.R(Rueful Rabbit)(うさぎさん):初心者で失敗しますが
 H.Hと組んでいるとそれが逆に成功につながったりします。
S.B(Secretary Gird)(鳥さん):規則にうるさいですが、
 それがかえって裏目にでます。
その他
C.C(Colin Corgi)(犬さん)、O.O(Oscar Owl)(ふくろうさん)
W.W(Walter Walrus)(せいうちさん)、T.T(Timothy Toucan)(
おおはしさん)、P.P(Peregrine Penguin)(ペンギンさん)などいろいろ登場します^^
全体で21話からなっています。文章は、現代のアメリカの本とちがってかる会話が結構ありますので難しい単語が使ってあったりして、すらすらとは読みにくかったですが、内容は印象的でおもしろかったです^^

第2章 「The Rabit Takes Charge」より
 Rabbitはぺちゃくちゃしゃべりながらプレイするので、しばしばカードを揃えまちがいます。
   W.W



S.B
AQJ



H.H
ビッド
SB  WW HH RR
1D  X   P  2H
4D  5H  P  6H


OL:
AT6
65
AKQ32
K764 T98
Q J975
KQJT873 4
8 JT765
   R.R 532
K(9)8432
A2
94
で1ルーザー、で2ルーザーありそうです。R.RはOLをAで取ってローをダミーのAに向けてリードしました。S.BからQが落ちてきます。次にでハンドのを捨てることにしました。の2順目にS.Bはを捨てました。R.Rはびっくりします。がないならなぜラフしないんだろう? で、R.Rはディフェンダーの気が変わってラフしようと思わない前に続けてを出してルーザーを捨てることにしました。S.Bはここでもラフしません。うまくいきました。R.Rはをラフし、フィネス、またラフ、フィネスしてAを取りました。最後の3枚は次のようになりました
  W.W



S.B




H.H
T6
5
K
J97
QJ
  R.R
K(9)8
ここでR.Rはダミーの5をリード。H.Hは7でラフ、これをR.Rはハンドの9(実は9)でオーバーラフ(したつもり)。テーブルに出したカードを見た瞬間R.Rはカードの揃え間違いに気づき赤面しながら頭を下げます。。H.Hはぶつぶつ言いながら9を。R.RはS.Bのトランプが短いのかどうか疑いながら9をそのままダミーのTまで流し、数秒後コントラクトはメークしました。
「What Happened?」R.Rは当惑しながらつぶやきました^^

第3章 「Hog V Nemesis」より
  T.T



R.R
Q87



H.H
ビッド
S   N
1NT 3NT

OL:
AT72
KQT
AJT
JT2 AK93
J983 54
J876 5432
65 Q32
  W.W 654
KQ6
A9
K9874
1順目:J−7−3−4
2順目:T−Q−K−5
3順目:A−6−2−8
ここでH.Hは9をキャッシュせずに3にスイッチしました。W.Wはにとりかかりましたが、の3回目にH.Hは2を捨てました。その後W.WはJをフィネス。これがH.HのQに抜けて、H.Hは4枚目の9をキャッシュ。1ダウンとなりました。
 他方、同じボードをPapaがH.Hと同じEastにすわってプレイ。ディクレアラーはJ.Jです。PapaもH.Hと同じ作戦での4枚目を隠して4順目2をリードしました。J.Jはを試し、3−3ブレークでないことを知って、A、そしてJ、Papaがローを出しそのまま流して9トリック取りきりました。「私が9を持っていないと考えていたのならなぜ、そういうプレイをしたんですか!」とPapaは嘆きます。J.Jは「もちろん、9はR.Rと思ってました。するとPapaあなたのハンドは3枚、2枚、4枚なのでは4枚。なのでAのときR.RからQが落ちてこなかったので、Qはあなたが持っていると思ったのです。」これを聞いてP.PはH.Hに、「なるほど、それであなたは4順目に3、後で2を捨ててW.Wに手がかりをあたえなかったのですね!」

という具合に話が展開していきます。
ダミープレイ、ディフェンス、とても教訓的で、しかもストーリーの中で手筋がでてきますので無意識のうちに覚えてしまうといった感じです^^



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