For Love Or Money

Mark Horton と Brian Seniorが交互に、世界各国で行われたトーナメントの模様を、ブリッジジャーナリストとしての立場から、世界の各地域の景観なども交えて書いていっています^^

構成は
第1章 英国(1991年 ブライトンコングレス)
  ブルガリアの女性プレイヤーの活躍
第2章 日本・横浜(1991年 ワールドチャンピオンシップ)
第3章 ブルガリア(1991年 クリスマストーナメント)
第4章 イタリア(1992年 オリンピアード)
第5章 ルーマニア(1992年)
第6章 英国(1996年 ジェミニカップ)
  トーナメントのデイリーブリテンの仕事
第7章 オランダ(1992年)
第8章 イスラエル
第9章 北京(1995年 マルボロー世界ブリッジ選手権)
第10章 インターナショナル・ポピュラー・ブリッジ・マンスリーでの執筆
第11章 エジプト(第11回インターナショナルフェスティバル)
第12章 英国代表となった試合の思い出
第13章 オーストリア
第14章 ルーマニア
第15章 ドイツ(1994年 ダンヒルカップ)
第16章 マルタ島(1995年)
第17章 オーストラリア(1995年ゴールドコーストコングレス)
第18章 英国(1998年 マッカランカップ)
となっています。

第2章「日の出ずる国から」(Horton)は、1991年に横浜で開催されたワールドチャンピオンシップの話です^^
JCBLが、プレーヤーが過ごしやすいように費用を惜しまず努力したいただき、インターネントコンチネンタルホテルが用意されたなど、まず日本、JCBLに対する賞賛の言葉から書き始められているのは嬉しいですね^^大画面のテレビが全ての番組を英語と日本語でみることができるようになっていたことがとても印象深かったとも書いています。JCBLが招待したOmar Sharifも写真が載っています^^

第8章 「イスラエルでのトーナメント」より
 ポーランドの選手Zmudzinskiの名プレイが紹介されています。
KJT E-W VUL
W  N  E  S
      P  2H
2S 3H X  P

OL:3−2−8−J
K54
J843
Q42
AQ432 976
AQ92
KT95 Q2
T763 K985
85
JT8763
A76
AJ
さて、これから。SouthのZmudzinskiはハンドからロー。ここでWestがダックならダウンだったが、ラッキーにもWestがAであがった。WestはTにスイッチ。SouthがAで勝つ。3順目、4順目をキャッシュ。ハンドからを捨てる。5順目、最初で最後のダミーからのプレイ。ここでZmudzinskiは、Eastが3枚サポートあったにもかかわらず3に時間をかけずにダブルしたことから、を4枚とも持っていると推理。ダミーから4。Eastが2。ハンドから3!これが勝つ。あとはを2トリックとを1トリック負けるだけで3は見事にメーク。多くのプレイヤーはフィネスで失敗していた。

第18章 「英国での試合」より
 AKQ54 654 J43 KQ
あなたはディーラー、ボスバルでこのハンドも持って1NTでオープン。LHOがダブル。これがパス−パスであなたにまわってきた。さあどうしますか。Ziaはパスで勝負。全体のハンドは
T72 W:Helgemo
N:Robson
E:Helness
S:Zia
K2
875
97654
6 J983
T8 AQJ973
AKQT96 2
AJT3 82
AKQ54
654
J43
KQ
WestのHelgemoは、を6枚キャッシュ、次いで。結局Ziaは1トリックも取れなかった。マイナス2000!
世界最高のプロでも、かつ世界レベルの試合でもこういうようなことがあるのですから、思わぬブレークによる数ダウンくらいでそんなに落ち込むことはないなぁとあらためて感じました^^



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