100 Winning Duplicate Tips

冒頭で著者は、ポーカーとブリッジとは、考え方や戦略で共通する点が多い。ポーカーで得られる知識のおかげで、ポーカーの上手なブリッジエキスパートは、より効果的にプレーできると述べています。
そして、ポーカーの戦略ごとに章を設けてブリッジのプレーをポーカーの戦略の観点から解説していっています。σ(^_^)は本格的なポーカーは全然しりませんので、どれだけ役に立つかわかりませんが(^^ゞ(先日「Poker Strategy」という本も買ってしまいました^^;;)

全体は6章構成です。
Section A:Aggressiveness(攻撃的)
Section B:Conservativeness(慎重)
Section C:Need Information(情報収集)
Section D:Look Around The Table(相手の観察)
Section E:The Amorphous Cue Bid
Section F:Bluffing
SectionAはプリエンプティブ系の解説が多くなされています。
A−3 Liberalized Prienptive Actions
 IMP Both VUL
 Your Hand:xx x KJTxxxx xxx
1番手でどうビッドするかという問です。
ここで解説されているのは「ルールオブ2&3」はもはや現代の競り合いのオークションでは参考とすべきでないということです。「ルールオブ2&3」は@オポのバルネラビリティーを考慮していないA自分のハンドで取れるトリック数に重点を置くあまり、オポのビッドを効果的に妨害するというプリエンプティブビッドの究極の目的を軽視しているということだそうです。現代のプリエンプティブは科学的な計算に基づくものというよりはポーカーのジャッジのように経験やその場の流れによって判断するものとされています。
で、このケースでは3とオープンすることをすすめています。
パートナーがAを持っていれば3NTが成功するかもしれないと。
 また、現代の多くのアグレッシブなエキスパートは、もっと極端に弱いハンドでも3の代でプリエンプティブオープンすることを許容しているとのことです。たとえば Qxxxxxxの7枚でサイドにエントリーも何もないハンドで3オープンすることもあるそうです。この場合パートナーが3NTをビッドしたときは4に逃げて弱いことを知らせるとのことです。ふむ〜

 同様に
A-8では
 IMP Non VUL
 Your Hand:x AQTxx Txx T9xx
 で2
A-9では
 MP Not VUL vs. VUL
 Your Hznd:xxx xx xxx AKJ9x
 で、P-P-?で、3をすすめていますw
 5枚での3の代オープンは、4トップアナーのうち3アナーがあることが目安だそうで、これは特にマッチポイントスペシャルだそうです。
Section Bは、オークションで慎重になるべき、あるいはじっくりビッドすべきパターンの解説がなされています。
B-2 Don't Push To Low Persentage Games
 MP Both VUL
 Your Hand:xxx Axx Qxxx AQx
 で、1−2−?
このときはパスして様子見するのが正しいとのことです。
B-3 Help Partner Stay Low
 MP Non VUL
 Your Hand:KQx Jxxx xxx xxx
 で、1−2(マイケルス)−?
ここでは、KQのディフェンシブバリューの高さを評価して。パスして守りに回るのが正しいそうです。
B-5 Push Or Wait
 MP Non VUL
 Your Hand:Ax JTxxx Kxx Qxx
 で、P−1−3−?
ここでもひとまずパスが正解とのことです。ここで3はフォーシングになるので、2回に1回はまずい結果になる可能性がある。こういうとき、上手なポーカープレーヤーは自ら失点するポジションに自分で追い込むようなことは決してしないそうです。
Section Cは、情報を集めて判断した方がいいパターンの解説がなされています。
C-10 Help Prevent The Psychic Grab
 IMP Non VUL
 Your Hand:AJxx xxx QTx Jxx
 で、1−x−1−?
このときは、必ず「ダブル」すべきとのことです。
でないと、オポが実はフィットしているような場合のほとんどはこのサイキックビッドによってコントラクトが盗み取られてしまうとのことです。1NTよりも「ダブル」を強く薦めています。
C-12 Equal Lebel Conversion
 IMP Non VUL
 Your Hand:xx AQJx AKxxx xx
 で、1ー?
このときは、ダブルをすすめています。
昔のダブルは、ダブルしてパートナーが何か答えて、その後ダブラーがニュースートをビッドするのは強いハンドということになっていましたが、現代のビッドでは一つだけ例外があって、パートナーのビッドした代と同じ代(レベル)で別のスートをビッドするのは「イコールレベルコンバージョン」といって、単にパートナーのビッドしたスートのサポートを否定しパートナーにパスorコレクトの選択を委ねているに過ぎないとのことです。
 このようなビッドの変化(進化)は、上述のようなハンドで競り合う必要が出てきて、メジャースートの4−4フィットを探すことのほうがビッグハンドを示すことより、より重要であることから生じた変化だそうです。
Section Dは、オポーネントを観察することについての解説がなされています。
D-13 Look For Key Tells
 IMP Non VUL
 Your Hand:AT xxxx KT JT98x
 で、1−X−P−?
ここで2と3とどちらがいいかという質問です。18人のエキスパートが2、6人が3を支持したそうです。
この場合は、ポーカーの戦略を応用するのがいいとのことです。
パートナーのテークアウトダブルにもかかわらす、なぜRHOは沈黙したままなのか。それは、結局オープナーが7枚くらいを持っている可能性が高いからでしょう。したがって、この場合、2というか3というかはLHOが2に3とアグレッシブなビッドをしそうなタイプかどうかじっくり観察して判断することだそうですw
Segtion Fはブラフ(サイキック)についてです。ここも面白いです^^
F-5 The 1NT OverCall
 IMP VULvs.Non VUL
 Your Hand:Jx Jx Kx K98xxxx
 で、P−1−?
ここで、特に弱いプレーヤーに対して効果的なのが「1NT」とビッドすることだそうです。
最初にパスしたパートナーは2でメジャースートを聞きます。それをパス。これによって、オポの3NTを2で買い取ることができるとのことですw
この他にもいろいろ面白い事例が紹介されています。



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