Play Bridge With Reese

自戦解説風第2弾。2002年刊行です。
カウンティング、カードリーディングの大切さを実感するとともに、Reeseのプレーに酔いしれました^^
全部で75題です。
ひとつ紹介します^^

34. Lucky Pin
 あるラバーブリッジでのハンド。
  965
  AKJ84
  KJ8
  AT
オークションは
  W  N  E  S
  1S P  P  X
  P  2C P  2H
  P  3H P  4H
となって、West(LHO)がKをリード
   (パートナー)832
          QT2
          A52
          K753

   (わたし)  965
          AKJ84
          KJ8
          AT
ぱっと見て、これがメークするには、フィネスが効くか、Westが4枚とQを持っていればスクイズにかかるかどっちかかなと感じる。
1トリック目:K−2−7−
2トリック目:A−3−Q−
3トリック目:J−8−2−
4トリック目にWestはでイグジットしてきて、3回でを刈り上げた。の3回目に、Eastは4を捨ててきた。

          
          
          A52
          K753

          
          KJ
          KJ8
          AT
と、こうなった。Westは5枚と3枚を持っているので、すでに4枚とQxとを持つことは不可能なので、Westに対するでのスクイズは成立しないことははっきりしている。他方、Westはセミ−サイキックオープンでなければ、QとQも持っているにちがいない。ではQはダブルトンか?ディスカードから考えるとそうではなさそうだ。もし、Eastがを4枚しか持っていなかったとしたらダミーの4枚を見てそう簡単にをディスカードしないだろう。Eastは4枚、5枚の可能性が高いと考えた。
 すると、Westのは3枚ということになる。ここで、もしWestがQ9xやQTxであればいかんともしがたい。しかし、WestがQxx、EastがT9xであれば、Eastにプレッシャーをかけることができるかもしれない。ともかく、をまわしてダミーからを1枚捨てた。
 このとき、Westはを、Eastはを捨てた。ここで、Eastはをもともと5枚持っていて、もうを捨てられない状態になっていることがはっきりした。そこで、Jを出した。Westはローカード。そのまま流してJが勝った。Eastからは9。残りのトリックを取ることができた。
全体のハンドは
832
QT2
A52
K753
AKJT4 Q7
975 63
Q73 T964
Q6 J9842
965
AKJ84
KJ8
AT
となっていた。
 このようなハンドを正しくプレーするために、スクイズのテクニックをマスターしている必要はない。大切なことは、どういう状況になっているかということをしっかりと見続けることであると最後に書かれています^^

 ディクレアラーとして、特に、ディフェンダーのディスカードを注意深く観察することがどれだけ重要か身にしみてわかったという意味で前著とならんで、とてもいい本だと思っています^^



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