その4 トリプルスクイズの巻
イントロダクションでは、トリプルスクイズは3つのシンプルスクイズのコンビネーションで、出現頻度はそうは多くないものの、理解することはそんなに難しくなく、知ることの効果は大きいというようなことが書いてあります。
第1章は、位置によるトリプルスクイズ。ここまで読み進んでくれば、概念や仕組みの理解はほんとに容易です。ストリップスクイズと同様に2以上のルーザーがあるときに使うのが基本です。
第2章は、位置によらないトリプルスクイズ。ラッフィング(トランプ)スクイズ、クリスクロススクイズ、ジェツティソンスクイズがバリエーションとして紹介されています。
53
ビッド
E W
1C 4SAKQ9
T
876432
A7
64
763
JT85
9876432
AK7
JT
AQ95
KQJT982
42
QJ5
K
1トリック目:J−
2−
A−
K
2トリック目:4−
K−
A−
3
3トリック目:7−
5−
6−
Q ここでどうするか。
このままだとDで2敗して1ダウンしそうですが、残りの絵札はみんなEにあることが分かりますので、Aでダミーにわたって
をラフしてWの
ガードをはずしてから
を走って次のような状態にします。
KQ9
T
8
![]()
76
JT8
986
A
![]()
9
T
2
QJ5
Eはでスローインされると すでにストリップスクイズにかかっていますが、
Tをさらに続けるとトリプルスクイズにかかり、オーバートリックを献上することになります。
第3章は、プログレッシブスクイズ。2トリック稼げるスクイズが紹介されています。ポジショナル、オートマチック、ビエナクー、ラッフィングスクイズ、クリスクロススクイズが紹介されています。
第4章は、1ルーザートリプルスクイズ。2ルーザーあるときに2トリック稼ぎ出す手段としてのトリプルスクイズですから、1ルーザーのときにも使うとより有効なケースがある、つまりシンプルスクイズとの両にらみでプレーしていけるのでディフェンダーの実際のカード配置に応じて柔軟に対処できるし、ディセプティブプレーにも対抗しやすいと書いてあります。
第5章は、トリプルスクイズに対するディフェンスです。
これまでと同様の基本的ディフェンス方法に加えて、ディスカードの注意事項が特に書かれています。それは
(1)ディクレアラーが長いメナスを1スートだけ持っているときは、そのス
ートのガードをあきらめて、1枚のカードを守れ。
(2)3枚のメナスをディクレアラーが持っているときは、その長いメナスと
同じ側にある1枚のメナスのガードをあきらめるべし。
(3)ディクレアラーが2つの長いメナススを両サイドに持っているときは、
右側の持っているメナスをガードすべし。
(4)ディクレアラーが2つの長いメナスを片方のサイドに持っているときは
1枚だけのカードをあきらめるべし。
の4項目です。
なお、最後に練習問題がありますが、これはこれまでのなかでは比較的簡単でした。やはり これだけ読んでくると最後の形が見えやすくなっているからなんでしょうか。。しかし、実戦で通じるかどうか。。
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