その3 ダブルスクイズの巻
イントロダクションでは、ダブルスクイズは要は2つのシンプルスクイズの組み合わせなので、決して難しくはない。シンプルズクイズの基本が分かっている人であれば、すぐにダブルスクイズのやり方を学習できるでしょうと書かれています。
実際読んでみて、最初は活字を追っていくだけでしたが、徐々に最終の形を思い浮かべることができるようになっていきました。まだ実戦で効果的に使うにはほど遠いかもしれませんが^^;;
第1章は、位置によるダブルスクイズです。LHOが位置によるスクイズに、RHOが位置によらない(オートマチック)スクイズにかかるパターンです。
基本形、カウントの整え方、ガードの切り離しなどの基礎のほか、インバーテッド型のダブルスクイズが解説されています。
第2章は、位置によらないダブルスクイズです。スクイズカードの反対側に少なくとも3枚のメナス(脅し札)とアイドルカードがあることが成立の基本条件として示されています。
その延長で、ダミーに4枚のスートがあって、ハンドに2枚のそのスートを持っている形、この形ではディフェンダーは4枚ずつそのスートを持つことができませんので純粋なダブルスクイズではないで シンプルスクイズにしかならないのですが、この形をダブルスクイズ的にプレーするというテクニックが紹介されています。「Either-Or Squeeze」とも呼ばれており、この機会は結構あるので覚えておくといいと書いてあります^^次のような例です。
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ビッド N S 1NT 2C 2H 3D 3H 3S 4C 4D 4H 5C 5NT 7D |
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T1:K−
2−
3−
A
T2:A−
4−
2−
7
T3:K−
T−
5−
6
T4:3−
8−
Q−
9
T5:5−
2−
K−
3
ここで、をダミーでラフできれば、7
はメークですが、そのような危険を冒す必要はありません。Westは
を Eastは
を守っており、ディクレアラーはそのいずれの脅し札も持っています。したがって、このあとトランプの
を4回走れば残りは4枚、どちらのオポもそれぞれ
1枚と
4枚、
1枚と
4枚の計5枚は持ち得ないはずです。(どちらか分かりませんが、少なくともどちらかが
4枚を守っているとすれば必ず12枚目の
か12枚目の
が落ちてくるはずということになります。)
第3章では ダブルラッフィングスクイズとその応用系としての2ルーザースクイズについて解説されています。
第4章では、さらなる変化型として、ダブルツースートスクイズ、ダブルバイス、ダブルステッピングストーン、ダブルウィンクルなどが紹介されています。
第5章はダブルスクイズのディフェンスです。これは、シンプルスクイズと基本的には同じですので、分かりやすいです。
問題は実戦で いかに有効に使えるかですね。。。大きな課題です^^;;
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