その3 ダブルスクイズの巻
 イントロダクションでは、ダブルスクイズは要は2つのシンプルスクイズの組み合わせなので、決して難しくはない。シンプルズクイズの基本が分かっている人であれば、すぐにダブルスクイズのやり方を学習できるでしょうと書かれています。
 実際読んでみて、最初は活字を追っていくだけでしたが、徐々に最終の形を思い浮かべることができるようになっていきました。まだ実戦で効果的に使うにはほど遠いかもしれませんが^^;;
第1章は、位置によるダブルスクイズです。LHOが位置によるスクイズに、RHOが位置によらない(オートマチック)スクイズにかかるパターンです。
基本形、カウントの整え方、ガードの切り離しなどの基礎のほか、インバーテッド型のダブルスクイズが解説されています。
第2章は、位置によらないダブルスクイズです。スクイズカードの反対側に少なくとも3枚のメナス(脅し札)とアイドルカードがあることが成立の基本条件として示されています。
 その延長で、ダミーに4枚のスートがあって、ハンドに2枚のそのスートを持っている形、この形ではディフェンダーは4枚ずつそのスートを持つことができませんので純粋なダブルスクイズではないで シンプルスクイズにしかならないのですが、この形をダブルスクイズ的にプレーするというテクニックが紹介されています。「Either-Or Squeeze」とも呼ばれており、この機会は結構あるので覚えておくといいと書いてあります^^次のような例です。
9762 ビッド
 N   S
 1NT 2C
 2H  3D
 3H  3S
 4C  4D
 4H  5C
 5NT 7D
AKQ6
Q75
A5
KQT5 843
J954 T73
983 62
T7 QJ964
AJ
82
AKJT4
K832
T1:K−2−3−
T2:A−4−2−
T3:K−T−5−
T4:3−8−Q−
T5:5−2−K−
ここで、をダミーでラフできれば、7はメークですが、そのような危険を冒す必要はありません。Westはを Eastはを守っており、ディクレアラーはそのいずれの脅し札も持っています。したがって、このあとトランプのを4回走れば残りは4枚、どちらのオポもそれぞれ1枚と4枚、1枚と4枚の計5枚は持ち得ないはずです。(どちらか分かりませんが、少なくともどちらかが4枚を守っているとすれば必ず12枚目のか12枚目のが落ちてくるはずということになります。)
第3章では ダブルラッフィングスクイズとその応用系としての2ルーザースクイズについて解説されています。
第4章では、さらなる変化型として、ダブルツースートスクイズ、ダブルバイス、ダブルステッピングストーン、ダブルウィンクルなどが紹介されています。
第5章はダブルスクイズのディフェンスです。これは、シンプルスクイズと基本的には同じですので、分かりやすいです。
問題は実戦で いかに有効に使えるかですね。。。大きな課題です^^;;



戻る

レビュー2へ

トップへ

次へ