その2 ストリップスクイズの巻
イントロダクションでは、このタイプのスクイズは、「Secondary Squeezes」と分類されたり、ルーザーが1つでなくても成立するので 「Squeezes without count」と呼ばれることもある。いずれにしても、ずべてのエキスパートは このタイプのスクイズの重要性を認識しており、実戦でしばしばあらわれ、ディクレアラーを救ってきている と紹介されています。
基本的には、エンドプレー(スローイン)とスクイズの組み合わせと考えています。
第1章では、位置によるストリップスクイズとそのメカニズムについて、解説されています。スローインによるエンドプレーとの組み合わせ方のバリエーションです。
1966年のヨーロッパ女子選手権における英国対フランス戦が題材としてあげられています。
762
AK8
K86
KJT3
A83
QJT54
QJ942
T763
QJ432
T5
86
K9
5
A97
AQ97542
英国チームはお邪魔なしに6をビッド。Wが
Aをリードして問題は一気に解決しました。
もう一つのテーブルでは、英国チームのWが1順目に1のオーバーコールを入れていました。コントラクトは同じ6
でしたが、OLは
Q。これをAで取ってトランプを刈り上げたあと、フランスはダミーからロー
をひいてKでフィネス 1ダウンとなり、ビッグスウィングとなりました。
ここで、1オーバーコールを考えれば、
AはWが持っている可能性が大。とすればここでの唯一の望みは、Wを
と
でのストリップスクイズにかけるしかなかったはずです。トランプを刈りきって、
Kを取り(ハンドからは
ディスカード)、再びトランプを走ります。
すると最後は
76
K86
A8
QJT
![]()
T
QJ4
T
![]()
K9
A9
5
となって、ここで5をリードすると、Wは
を捨てれば、
で3トリック取られ
を捨てれば、
Aで勝たされて
2、
1の3トリック取られて 6
はメークしました。以上です^^
第2章では、位置によらないスクイズで、カウントのいらないカウントスクイズをはじめとしたいろいろなバリエーションが、そして最後にセルフスクイズ防止について解説されています。
第3章では、クリスクロス・ストリップスクイズとラッフィング・ストリップスクイズのいろいろなバリエーションが解説されています。
第4章は、エントリーがないときのストリップスクイズで、「Stepping-Stone」(踏み台と訳すのが分かりやすいかも^^)、「Winkle」(えぐり取り?)などが。
第5章では、さらなる例外的なストリップスクイズとして、サブマリン・ストリップスクイズと「Vice」(万力?)、そしてワンスートスクイズが解説されています。
第6章は、ディフェンスの仕方、第7章は練習問題です。
シンプルスクイズで、仕組みを学んでの上であったからか、あるいはエンドプレーとの組み合わせなのでもともと理解しやすかったからか分かりませんが、σ(^_^)にとっては、シンプルスクイズよりも分かりやすかったです^^最後の形が見えやすいような感じがしました^^
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