(ブックレビュー詳細)
2001年刊行。
全部で190近いコンベンションが紹介されています。
目的は あらゆるコンベンションとそれを使ってオークションする具体的なやり方を網羅することではなく、多くのレベルの競技でよく使われているコンベンションの基本と概要を紹介することであるとされています。
目次をあげますと
第1章 競り合いでないオークション
○マイナーオープン ○メジャーオープン ○パスハンドビッド
○1NTオープン ○2Cオープン ○2Dオープン
○2メジャーオープン ○2NTオープン ○3の台のオープン
○ギャンブリング3NT ○4の台のオープン
○4NTオープン ○5の台のオープン
第2章 途中のオークション
○ゲームトライ(ロングスーツ、ショートスーツ、Twoウェイ)
ニューマイナーフォーシング、ボスマイナーフォーシング、ジャンプリバー
ス、レーベンソールアフターリバース、マジェックス、ウォルフ etc.
第3章 スラムビッド
○BW、RKC、ガーバー、キックバック、Dope-Rope、Dopi-Ropi etc.
第4章 競り合いのオークション
○ストロング1Cオープンのディフェンス:Amsbury,Badgar,Crash,Disco
Modified Crash,Panama,Trap,Truscott etc.
○1の台のオープンに対するディフェンス
オーバーコールに対するレスポンス:プリエンプティブレイズ、
Unassuming Cuebids,2NT,フィットジャンプ、フィットノン
ジャンプ
テークアウトダブル etc.
○2スーターのオーバーコール:アンユージュアル2NT,ゲシュテム、
マイケルス etc.
○1NTオープンに対するディフェンス:アンティ、アスプロ、アストロ、
アスプトロ、ブロゼル、カンシーノ、カペレッティ、ドント、ランディ
ライオネル、リプストラ、ウォーリス
○ストロング2Cに対するディフェンス
○プリエンプトに対するディフェンス
レーベンソール、リーピングマイケルス、etc.(たくさん^^;;)
第5章 競り合いにおけるビッド
○レーベンソール、トランスファーレーベンソール
○バランシング
○ダブル:Conpetitive,Game Try,Lead-directing Doubles of 3NT,
Lightner,Negative,Negative Free bids,Responsive,Support etc.
○テークアウトダブルに対するレスポンス
○2スーターオーバーコールに対するディフェンス etc.
という具合です。
で、それに加えて 随所で各コンベンションのメリット、デメリットを述べています。筆者の好き嫌いが出ているかどうかはわかりませんが。。
例えば、
(1)1(
)オープンに対するレスポンスでは、スーパースイス
(1−3
:ボイドあり、1
−3NT:シングルトンあり、1
−4
:
Aが2〜3枚、ボイドシングルトンなし、1−4
:A1枚以下 ボイド
シングルトンなし)をスプリンターなど他のコンベンションに比べて大きく
改良されているのに、驚くべきことに使うペアがほとんどいない。
(2)ドルーリー:USAではたいへんポピュラーではあるが、使う価値があ
るかは議論の余地がある。スーツがフィットしたがリミットレイズの点しか
ないことを オポに教えてしまうのがいいのかどうか。その結果 競り合
われて押し上げられないか。。
(3)パペットステイマン:2NTオープンに対する3Cの使い方としては
おそらく最もすぐれた使い方だろう。
(4)ストロング1Cオープンに対するディフェンス:1の台のメジャースート
でオーバーコールできるかどうかが重要なので、Truscottは好まない。
(TruscottはRon Klingerが推奨していました)
(5)ゲシュテム(2NT:ローワー2アンビッドスーツ、キュービッド:
トップアンドボトム、3:ハイエスト2アンビッドスーツ ただし、1
オープンのときは、キュービッドと3がダブるので、3
がトップアンド
ボトム(と
)、3
の代わりに2
か2
が両メジャー):ただちに2つ
のスーツを示すのはいい方法である。しかし、不幸にして記憶間違いを
するケースが多く、3のオーバーコールが、競技会のアピール委員会
で他のコンベンションより取り上げられることが多い。
などです。
もともと、コンベンションを覚えることを目的としているわけではなく、ただいろいろあるコンベンションを知って、それぞれの根底にある哲学とか考え方を広く知りたいという好奇心にかられているだけなんです^^;;
Oniさんがいつも言われているように、プレー技術を磨くことが最優先と
σ(^_^)は思っています^^
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