Hocus-Pocus

2001年刊行。202ページ。
全部で96問。様々な手筋と一般的なクイズとがセットで1ページを構成しています。で、一般的なクイズはパスして、手筋の問題のみ解いていきました。
 フィネス、ホールドアップ、アボイダンスプレイ、ルーザーオンルーザー、ジェッティソン、エリミネーション・アンド・スローイン、トランプクー、スクイズ、カードコンビネーションなどアットランダムに様々な手筋が紹介されています。
見た瞬間に分かるものから、しばらく考えないと分からないものまで、この問題集を解くと、自分の得意な形とそうでない形とが結構はっきりと分かると思います。もちろんある程度手筋をたくさん知っていることを前提とした上の話ですが。
σ(^_^)の場合、エリミネーション・アンド・スローインとスクイズ、トランプクーこの3類型については比較的簡単に分かりましたが、それ以外は意外と考えたりして、形の得手・不得手部分が分かり、勉強になりました。
 いくつか紹介します。もっとも、自分にとって再チェックできた問題を掲載しますので、絵札を捨てるプレイなどは問題としては はでで面白いですが 載せていないです m(_ _)m

問B−6
Q3
AQ942
53
T652
765
J86 KT753
QJT97
KJ94 Q873
AKJT9 84
AK862
コントラクトはSouthの6。OLはQ。さてメーク手順は?

答.Aで勝って、2順目ハンドからスモールを出して負けに行く。これが5−1ブレークでもメークする唯一の手段である。
 たしかに、ちょっとうっかりしがちですが、これもセーフチィープレイの基本ですね^^

問B−30
AK7
752
AKT4
632
QJT8 9432
QT93
8732 96
AT87 QJ9
65
AKJ54
QJ5
K54
コントラクトはSouthの4。OLはQ これをダミーのKで勝つ。さて、メーク手順は?

答.2順目ダミーから2を出し、Eastが3を出したらハンドから4をかぶせてWestの8に負けに行く!
 これで、残りのEastのも安全に捕らえることができます。この方法になかなか気づきませんでした。Eastに絶対入れないアボイダンスプレイで、気づいてしまえば非常に論理的な方法なのですが、ま、実戦では絶対できないだろうなと思ったりしました^^

問B−44
K83
954
K82
7654
75 JT942
KQJT87
J6 QT942
T93 KJ8
AQ6
A632
A75
AQ2
コントラクトはSouthの3NT。OLはK。Eastは2をディスカード。ベストディフェンスに対抗してメークする手段は?

答.Westに入れないででいかに3トリック取るか。OLをAで勝った後、2順目ダミーに渡ってを出してもEastがJを出しこれをハンドのQで勝ってもその後が続かない。Aを取ればそのときにKを捨てられてしまう。かといってもう1回ダミーに入ってフィネスし、Kが出たらダックしても今度はダミーへのエントリーがなくなっていて4枚目のが取れない。
これを解決するために、2順目Aを取る。その後ダミーにでわたってを出す。Eastがカバーしようがしまいがコントラクトはメーク。
 これもちょっとしたアボイダンスプレイプレイ。攻防とも勉強になりました。

問B−79
J54
KQT985
K32
J97532 864
KQ86 T3
43 AJ6
QT987
KQT
A972
72
A654
コントラクトはSouthの3NT。OLは5。さて、メーク手順は?

答.Aで勝って、2順目ダミーからTを流す。
 これも勉強になる手筋です。何かに書いてあった手筋を再認識したという感じで、実践ではうっかりしそうなだけに、参考になりました。ダミーへのエントリーが意外に少ないことに気づくかどうか、それと仮に2順目Kを出した場合、上のような配置でオポーネントにダックされたら危機状態だということが事前に分かるかどうかですね^^

もっとおおがかりな、あっというような手筋も結構紹介されていますので、一読すると、ブリッジの持つ深さに魅了されるかもしれないです^^



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