1986年刊行。160ページ。
様々な雑誌に掲載されたエキスパートの投票方式のビッド問題集です^^回答者はもちろん、トッププロ、エキスパートの方々です
全部で6章で構成されています。全部で50題です。
第1章 戦略と戦術
第2章 どの高さめでビッドするか
第3章 むずかしい判断を要する場合
第4章 どうなっているのか
第5章 トップスコアを目指して
第6章 何をOLするか
出題元の雑誌は
Bridge Magazine,British Bridge World,Bridge International,International Popular Bridge Monthly,Bridge World,Australian Bridgeです。
何問か紹介します。
問題3
IMP ボスバルでSouthのあなたのハンドは
KQJ87
![]()
Q52
KQJ63
ビッドは、あなたから 1−パス−1
−2
−?
さてここでどうビッドするか。
18人中8人が4ボイドと
のサポートを示すというものです。3
は5人 Northが4
と来れば6
とビッドするとのことで、Southが判断する予定のビッドのようです。この他3
とアンダービッドして後で4
とビッドすることにより、激しいディストリビューションを悟られることなく4の台でプレイする戦略が1人。Reeseはなんと2
。
ボイドを示すと4
で買い取ったときOLは
でなく
がくる恐れがあるからなどです。いろいろ考え方があって面白いですね^^
問題4
IMP EWバルでSouthのあなたのハンドは
T53
7
QJ8764
852
ビッドは、Northから 1NT−パスー?
さてここで?なお、1NTは12〜14だそうです。
なんと11人中5人が3NT! しかしReeseはパッシブな2としています。理由は、オポーネントとがゲームをビッドしてメークする危険があるように思えないし、Eastが3NTにダブルして、4
に逃げたとき、それを待ってなたダブルされて大損害をこうむる危険があるからなどとしています。
問題28
IMP NSバルでSouthのあなたのハンドは
![]()
9865
J8643
K642
ビッドはEastから
パス−パス−1−ダブル
−4−パス−パスーダブル
−パス−?
さてここで?こkでは2つに分かれました。
23人中12人が4NT。10人がパス。1人が5
Soloway,Lebelらはテークアウトダブルなので、4NTとしてパートナーに選択を委ねるとします。
これに対してReeseはパス。4トリック取ればいいところをどうして11トリック取らなければいけない選択をするのか。しかもベストコントラクトが分からないのにとしています。
問題46
ペア戦 EWバル Southのあなたのハンドは
KT6
AT98
Q9852
T
ビッドはWestから 1−ダブル−パス−?
さてここで。この結果はわかれました。
3−12人 2NT−7人 1NT−9人 パスー1人
2−2人 1
−1人 2
−1人
2NT派の意見は、1NTはアンダービッド、2はオーバービッド、3
は3NTを逃がすおそれがあるというものです。3
が点数と形をもっともよくあらわしているので投票者は最多となっています。
こういう具合に様々な判断の迷うケースが問題として次々に登場します。
感じたことは、コモンセンスで判断しなければならないケースがほとんどなだけにコモンセンスにしたがって判断すれば全く間違ったビッドをすることは少ないということと、他方で、人によってこれほど異なるかと思うくらい判断の分かれるケースも多く、それはまた端的に人間性やその人の戦略が出るケースもあると思われ、結局ビッドは回答が一つに決まっているものではないこと、パートナーとの思考の波を共有するあるいは思考が違うことを理解することが必要であることなどがよく分かります^^
さらに戦略的なビッドの考え方も知ることができました^^
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