2002年刊行。317ページ。マックス・ハーディーさんの2オーバー1システムのもとで、様々なコンベンションが解説されています。
全体で12章構成です。各章の最後にまとめと練習問題が置かれています。
第1章 ハンド評価
第2章 オープナーのビッド
ボスマイナーの取り扱い、メジャーマイナー6−4のハンド
1−1
−4
、1
−1
−3NT
第3章 フォーシングかどうか
4thスート、1−1
−1
−3
、1
−1
−1
−2
−2NT−3、1
−1
−1NT−3
XYZコンベンション
第4章 レスポンダーの2オーバー1レスポンス
第5章 レスポンダーのフォーシング1NTレスポンス
第6章 レスポンダーのリビッド
第7章 NTオープン
2ウェイステイマン、オープナーの2NTジャンプリビッド、
ウォルフサインオフ、チェックバック、スモーレン、
マイナースーツステイマン、2NTリレイ、
パペットステイマン、ガーバー
第8章 パートナースートのレイズ
インバーテッドマイナー、プリエンプティブレイズ
シングルレイズ、コンストラクティブレイズ、
バーゲンレイズ、ジャコビー2NT、
コンシールドスプリンター、2ウェイリバースドルーリー
ハーディーレイズ、リミットレイズ、コキッシュゲームトライ
第9章 高い代でのオープン
3NT、ナムヤッツ、ウィーク2、2
第10章 介入のビッド
1NTで終わったときのバランシング、テークアウトダブル、
レスポンシブダブル、スナップドラゴンダブル、
アナーリダブル、キュービッド、1NTオープンへの介入、
ランディー、カペレッティー、ヘロー
第11章 介入に対するビッド
LOTT、レーべンソール、(対1NT、対ウィーク2)、
グッドバッド2NT、
サポートダブル、リダブル、マキシマルダブル、
エクスクルージョンダブル、フリップフロップ
第12章 スラムビッド
2オープンに対するコントロールレスポンス
シリアス3NT、ローマンガーバー、RKC、
キックバック、RKCに対するボイドショウイング
エクスクルージョンRKC、ウォルシュリレイ、etc
となっていて、各章の最後にはエクササイズがあります。
少し紹介します。
第3章「XYZコンベンション」から
twoウェイニューマイナーフォーシングの応用形のようなシステムです。オープナーのリビッドが1の代になる4つのパターン(1−1
−1
、1
−1
−1
、1
−1
−1
、1
−1
−1
)について、レスポンダーのリビッドが
2:オープナーに2
のビッドを強制。レスポンダーがパス
すればウィークハンド。もう一度何かをビッドすれば
インビテーション
2:4thスートフォーシングと同様、ゲームフォーシング
3:to play
他のジャンプ:ストロングスートでスラム狙い
となります。
例.1−1
−1
−?
ここでレスポンダーのハンド
(a)A4
KQJT84
K75
Q3
これは3。フォーシングでスラミッシュ。
(b)A4
KJ8643
K75
Q3
これは2とゲームフォーシングして、後に
をリビッド。
(c)K64
QT9742
AJ5
7
これは2。2
と言わせて2
がインビテーション。
という具合です。
第5章「フォーシングNTの改良」から
「Bart コンベンション」(by Mike Passel)
1オープン後の展開に限定して、1
−1NT−2
−2
を
6枚と分かるようにしようというコンベンションです。
1−1NT−2
−2
を特別のコンベンションにして次の5つのパターンに備えようとするものです。
(1)5枚と
2枚。レスポンダーは、オープナーの2
、2
のりビッドをパスする予定。オープナーはレスポンダーが
5枚持っているかもという前提でリビッド。
(2)にアナーつきのダブルトンで9〜11HCP。オープナーの2
は2
に直し、オープナーの2
にはパス。オープナーの2NTには3NTとレイズする予定。
(3)良いスートのゲームインビテーショナルなハンド。次に3
とビッドする予定。
(4)良いのレイズ。次に3
とビッドしてこれを示す。2
と言わずに直ちに3
ろ言うのはプリエンプティブ。
(5)4枚を持って、次に2NTとビッドするハンド。
したがって、レスポンダーのただちの2は6枚
を示すことになり、他方、
や
の良いハンドはみんな2
経由で次に示すことになります(ただちの
のみ、6枚or5枚かつ良いHCPの両方を含む)。
などなど、その他にもいろいろ紹介されています。
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