The Bridge Book Volume3

第3巻(Volume3)ということで、アドバンストプレイヤーのためにと書かれています。191ページ
ビッド、プレイ全般にわたって、解説、事例、要約、練習問題というふうにまとめられてあります。
全体構成は
第1章 オークションのプラン
第2章 カウント
第3章 ダブル、リダブル
第4章 推論とそれに基づくカウント
第5章 ビジュアライゼイション(視覚化、具体化)の改善
第6章 ディクレアラープレイのポイント
第7章 テークアウトダブル後の競り合いのジャッジ
第8章 ディセプションとサイコロジー
第9章 マッチポイントの戦略
第10章 現代のコンベンション
となっています。
いくつか紹介します。

第4章「Inference and Inferential Counting」から
練習問題です。
(ダミー)QT753
     32
     K5
     QT65

(ハンド)AKJ92
     KJ
     72
     AJ94
あなたの1オープンから4に。OLはJ。EastがA、Qと勝って3順目を出してきました。さてここでK、Jどちらを出しますか。
答:J。理由:ここではの配置をまずかんがえなければなりません。で2トリック、Aで1トリック負けますから、このコントラクトがメークするためにはKがEastにあることを期待してプレイすることがまず大事です。そう仮定した場合、EastはAまで持っていないはずと考えます。Terence Reeseが「Second-degree assumption」と名づけた手法だそうです。

第5章「Improving Your Visualization」から
ビッドの過程で、パートナーと情報交換しながらハンドを再評価して最善のコントラクトを見つけるための方法が述べられています。
ビッドから、パートナーやオポーネントがどういうハンドをしているか「絵を描く」ことは重要なテクニックであると書いてあります。
例1. ATX
   AXX
   AKJX
   XXX
こういうハンドを持っていて1NTでオープンしたとします。パートナーが2、あなた2、パートナー2これがでのインビテーションの約束だとします。ここでどうするか。正しい方法は3とビッドすることです。
パートナーは
 KQxxx XXXX Qxx 
というハンドなら4というでしょうし、
 KQXXX XXXX X XXX
これなら3とサインオフできるでしょうから。
例2. AT3
   KJ542
   Q64
   K6
というハンドを持っていてビッドは次のようになりました。
 あなた パートナー
  1H  2D
  2NT 3C
  3D  3H
  ?
ここでは、3とビッドするのがフレキシブルで正解です。この3は、「パートナー、私は絵札があります。しかしそれほど強力な持ち方ではないので自分からはNTが言えません。の内容がまたそれほど良くないので、あなたがくず3枚とか絵札つきのダブルトンで4をプレイするのは不安です。3NTを超えて4の台でマイナースートを紹介できるような内容ではありません。あなたに任せます。3NTか4か4の台のマイナースートか。。」という内容を実によく言い表しています。パートナーはあなたのハンドを正確に知ることができるでしょう。

練習問題その1
  K5
  AK763
  A864
  AQ
ビッドはEastからパス−1(あなた)−パス−4(パートナー、プリエンプティブ)−パス−?(あなた)ときました。パートナーのディストリビューションをどう考えますか。スラムはあると考えますか?
答:パートナーはどこかにシングルトンかボイドがあるハンドで、しかもそれはである可能性が高いです。パートナーのハンドは
QT64 J8643 3 876
こんな感じでしょう。なので、少なくともスラムトライはすべきですし、ダイレクトな6もリーズナブルです。
(^_^)3 フムフム

練習問題その2
  K75
  J5
  8764
  9864
Westが1でオープン、パートナーが2(ストロング)、Eastが3、あなたはパス、West4、パートナー5(!)。この次のあなたの番のとき何とビッドしますか?
答:6。パートナーは、あなたが0点かもしれないことを知りつつなおかつ5の台でプレイできると言っているのですから^^

こういうように続きます^^ 



戻る

レビュー3へ

トップへ

次へ