(ブックレビュー詳細)

ディフェンスの基礎

「ディフェンスのシグナルとカードプレー」の1年後に刊行された本です。
よりやさしく分かりやすくをモットーに 基礎から丁寧に解説されています。例題も120例。ディフェンスの方法をご存知ない方は ぜひ読まれるべきとお薦めします^^
第1部が カードの出し方(カードコンビネーション)、第2部が オープニングリード別にプレー方法が解説されています。

第1部 基礎編
 第1章 カードの出し方
 第2章 すぐにできるだけ多くのトリックを取る方法
 第3章 ハンドをパートナーに知らせる方法
  ・ビッドで知らせる
  ・リードで知らせる
  ・シグナルで知らせる
 第4章 自分たちのトリックを増やす方法
 第5章 相手のトリックを減らす方法
第2部 応用編
 第6章 パートナースーツのリード
 第7章 絵札のシークエンスからのリード
 第8章 フォースベストからのリード
 第9章 スートコントラクトのシングルトンまたは
      ダブルトンからのリード
 第10章 その他のリード
著書の冒頭で
「ディフェンスで重要な点は
 ・絵札の総点数
 ・ハンドパターン
 ・絵札の配置
 をお互いに知らせ合うことです」と書いてあります。
 実戦では できるだけ心がけているつもりですが、なかなかうまくいきません^^;;
第3章の 「リードで知らせる」では、AKQを含むいろいろな場合のリードの仕方について練習問題も含め丁寧に解説してあり、リードの基本が身につきます。
「シグナルで知らせる」の内容は、さすがに「ディフェンスのシグナルとカードプレー」の方が詳しいですが、この本でも練習問題を含め ひととおり解説されています。
第2部応用編のさわりを1例
第6章 パートナースーツのリード
例ー1(NTコントラクト:パートナースートをリードする)
 ポイント:エントリーを確保するためダックする
KQ82 ビッド
 N E S  W
   1  P
 2 P 3NT P
 P P
93
AJT3
JT2
T753 J4
87 AKJ654
87652 Q94
K6 54
A96
QT2
AQ9873
第1トリック 8−3−6!−
 Eが2枚の上から出したことを計算して、カモン(AT)の6を出してダックすることがポイント。
第2トリック 9−3−Q−
第3トリック J−5−3−
となって、次に7を出して2ダウン。
ここでは、解説を6行に縮めましたが、実際は17行にわたって様々な角度から解説されています。



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