(ブックレビュー詳細)

ディフェンスのシグナルとカードプレー

「ディフェンスのシグナル」と「ディフェンスの技法」から構成されています。ディフェンスのテクニックが網羅されており、これを読めば ディフェンスの全体の技術、ディフェンスにおいて何が大事か、何をぱいつパートナーに知らせるべきかなど いろいろ分かってきます。 
 ディフェンスのパターン別に 分類されて 420もの豊富な例題をもとに、様々なディフェンステクニックが紹介されています。
あまりにおもしろくて、すぐに2回繰り返して読んでしまいました^^
 「ディフェンスの基礎」が もう少し例題を少なくして(120例)、カードの出し方(オープニングリードとそれに対応したカードの出し方など)に焦点をあてて、その中でシグナルの出し方を懇切丁寧に解説してあるの対して、この本は ディフェンスの技術ごとの解説になっています。
全体の構成は次のようになっています。
第1部 ディフェンスのシグナル
 第1章 基本ルールおよび約束
 第2章 アティテュードシグナル(AT)
 第3章 カウントシグナル(CS)
 第4章 スートプリファランスシグナル(SP)
 第5章 まとめと補足
第2部 ディフェンスの技法
 第6章 ダックする、ダックしない、ダックさせない
 第7章 相手のエントリーをなくす、見方のエントリーを作る
 第8章 見方のトランプトリックを増やす、相手方のを減らす
 第9章 2,3,4,5枚カードの注意すべきディフェンス
 第10章 リードを取る
 第11章 パートナーのの絵札を知る方法、知らせる方法
 第12章 コントロールを残す
 第13章 スローイン、スクイズを避ける
 第14章 パートナーを迷わせない
第3部 ディフェンスの提案
第4章のスーツプリファランスシグナルでは、スーツプリファランス(SP)とは、今出しているスート以外の3つのスートの中で (a)「どのカードのリードがほしいか」または (b)「そのスートに絵札を持っているか」を、カードを出す順番やカードの大きさで示すものである、と説明してあります。
 SPの難しさは、それを出せばいいときと良くないときとがあること、それから、上記(a)のケースだけではなく(b)のケースもあることから、実戦ではなかなか難しく、またそれだけにうまく使えればとても有効な手段になると思っています。(b)のケースを考慮せずに、ただ、リードしてほしいかどうかということだけでSPをとらえると使い道は限定されますが、SPで(b)のケースをうまく使ってパートナーにディフェンスうを考えてもらうという使い道をうまく駆使すると結構ディフェンスしやすくなるのではにかと思っています。
例105
AT8 オークション
 N E S W
     1 2
 X P 2 P
 4 P P  P
KJ86
73
KJ86
53 762
932 AQT5
AKQJ5 T92
954 T72
KQJ94
74
864
AQ3
A−3−2−4、K−7−T−6、2−J−Q−4、
Aで1ダウン。2はAT(アティテュード)、TはSP。Wは
奇数枚を示すために2を出す。
こういう風に解説が続きます。
ディフェンスパターンやテクニックが網羅されており、これを読むことで ディフェンスのほとんどの基礎ができるのではないか、外国の本10冊読むよりははるかに効率的に技術が習得できるのではないかといった感じさえしています。



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