(ブックレビュー詳細)
英語名は 「A Short Cut To Winning Bridge」です。文庫本サイズの319ページで 持ち歩きにも便利です。
最初の30ページは、ビッドの要約で、ハンドの評価(A=4点etc)やオープン、レスポンスの仕方など基礎的な解説が簡単になされています。
その後、「NTのプレー」 「トランプのプレー」 「ディフェンス」 「ディセプティブプレー」 「ビッドの方針」 の5章にわたって100のハンドが掲載されています。その後、最後に「より良いブリッジのために」として実際のプレーにあたっての心構えや逸話などがのっています。
それぞれ、重要なテクニックや教訓に満ちていて しかも簡単で読みやすく また体系的抽象的でなく実践的ですので、最初買ってさっそく読んで 相当役に立ちました。σ(^_^)の場合、実戦的な方が頭に入りやすいもので^^
もちろん 結構高度な内容も実はあったりします(スマザー・プレー、ビエナ・クー、イントラフィネスさらには競り合いのビッドのコツ、エリー・カルバートソン夫人の有名なプレーetc.)。でも分かりやすく書かれているので概念としてはさらっと頭にはいります(実際理解できているか実践で使えるかは別にして)。トランプ・エコーなんかもこれで知りました。
中から一つ紹介します^^
「16 エントリーは肝心なときまでとっておこう」
QJ6
ビッド
S N
1C 1D
1H 2D
3NT942
KQJT7
74
9752
KT8
85
JT73
842
A963
KQT3
86
A43
AKQ6
5
AJ952
Wは2をリードし、ディクレアラーは電光石化のごとく
を出しました。EはSのように急がず、ダミーのカードをすべて見て Kを出したい誘惑をこらえて
8を出しました。
次に ディクレアラーは9でフィネスしてWの
Tに負けました。Wはもう一度
を出し、Eは今度は
Jに
Kをカバーしました。
Sはここから長時間かけましたが、結局ダミーの長いを使うことができず2ダウンしてしまいました。
(解説はなおも続きますが省略)
第1トリックを考えずにプレーすると失敗するという教訓です。簡単ですけど実戦ではおかしがちなミスがおもしろく描かれていて印象に残りやすいです^^
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