Workbook on the TWO OVER ONE

マイク・ローレンスさんの本を林伸之プロが訳されたものです。
構成は
第1章 なぜ「2オーバー1」を使うべきなのか
第2章 「2オーバー1」のバリエーション
 ・「2オーバー1」は常にゲームフォーシングかどうか
 ・「2オーバー1」後のレスポンスは「早期到達」の原則に基づくのか
 ・オーバーコールが入った場合もゲームフォーシングになるのか
第3章 オープナーの観点からみた「2オーバー1」の展開
第4章 レスポンダーの観点からみた「2オーバー1」の展開
第5章 1−P−2の後の展開
第6章 競り合いの中の「2オーバー1」
第7章 ジャンプシフト
第8章 3枚レイズ
第9章 1、1オープンに対するフォーシング1NT
となっています。
σ(^_^)はもともと5枚メジャースタンダードを黒川先生の「ブリッジ上達法」で覚えて、ほとんど本を暗記するくらいになった後、5枚メジャーだとどうにもビッドしにくいハンドに気づきはじめて、2オーバー1に転向することにしたのです^^
特に、オープナーが14〜15hcp、レスポンダーが16〜18hcp持っているとき、5Mだと、1−2−2(2、2)−4とか飛ばざるを得ず、双方の形を確かめながらスラムを狙うことが難しく、何回かもどかしい思いをしたためです^^
「TWO OVER ONEとは何か」とこの本を何回か読んで、実戦で見よう見まねで使っているという状況です^^
本質は、良いハンドのときは、パートナー間でできるだけ低い台でゆっくり十分な情報交換ができるシステムだいうことではないかと思っています。余裕のないハンドのときほど目指すコントラクトをできるだけ早くビッドしてしまう、余裕があるときほどゆっくり^^
ローレンスさんの本の特徴は、様々なハンドパターンを例示して、具体的にどういうビッドがいいかを示している点です。この本も例外ではありません。
2オーバー1のコンベンションはたぶん人によって様々な考え方、パターンがありうるようで、この本でも、分岐点でいくつかの選択肢を示しつつ解説されていっています。
いくつか紹介します。
(1)1(1)後オープナーのリビッド
@J9865 A2 AKJ 875
 1−2に対しては、2とリビッド。2が6枚を示すという考え方もありますが、私は5枚しか保証しないというのがいいと思います。のストッパーがないので2NTよりはましでしょうとあります。
AAQJ75 82 A82 Q43
 1−2に対しては、2とリビッド。2に3とレイズするかどうかについたは、Q43というの質自体はミニマムですが許容範囲です。しかし、このハンドは3とレイズするほど強いハンドではありません。3へのレイズはミニマムではないことを約束します。ハイカードで強いのか、ハンドの形がいいのかは分かりませんが、とりあえずミニマムではないことを示すのです。このハンドはどう考えてもミニマムなのでニュートラルな2を選ぶべきですとあります。
BKJ875 K7 42 AQ86
 1−2に対しては、2NTとリビッド。もう一つの選択2より優れています。2NTは12〜14点のバランスハンドで、アンビッドスーツにストッパーがあることを示します。2のような範囲の広いビッドよりも、若干の欠点(このハンドでは5224というハンドパターン)はあっても、特定の範囲を示せるのであれば、そのビッドを選ぶようにしましょうとあります。
CKJT7 AQJT7 AT4 
 1−2−2
 2オーバー1でも、オープナーのリバースは強さを示します。ミニマムよりもK1枚余分に必要ですとあります。
(2)1−P−2は2オーバー1システムの暗黒ゾーンであるとして、その説明に52ページも割いています。1オープン後はフォーシング1NTを使えず、1、1オープンの場合のような柔軟なビッドができないからだと書いてあります。
@サインオフのケース
 1−2−2−3−3
 1−2−2−2NT−3
Aこのパターンがゲームフォーシングか、だいたいゲームフォーシングかによってシステムは全く変わってきます。そのそれぞれの場合のレスポンス体系も一覧にまとめられています。
−2はだいたいGF −2は常にGF
−2−2 リバースになる リバースにならない
オープナーが4441のミニマム −2−2NT −2−2
82
AT5
Q42
KQ965
−2 −2NT
QJ2
K32
KT82
AT8
−2NT
(ゲームフォーシング:
 5枚メジャーシステムに
 似ています)
−3NT
(3)フォーシング1NT
@1−1NT−2はスペード6枚保証で、15点がマキシマム
A5323のときは、1−1NT−2 3枚のスーツをビッドするときはスーツの内容に全く関係なく、ランクの一番低いスーツをビッドすること。
B5404のときは、1−1NT−2と必ずビッドすべし。
C1−1NT−2−2はプリファーで、は2枚保証。
などです^^もちろん一つのパターンで(σ(^_^)はこれしか知りませんが)、先生(プロ)のお教えによってはいろいろバリエーションがあるんでしょう、たぶん。でも、まぁ2/1の本質さえ分かっていれば、あとは話し合いでなんとかなるものと思っています^^



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