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Killing Defence At Bridge

カウンティングをディフェンスの基本的な武器と位置づけて さまざまなハンドを紹介し考え方を整理してあります
カウンティングには「シェイプ」「トリック数」「絵札点」の3要素があり、それらを組み合わせて論理的に推論することによって エラーを防いだりキリングディフェンスを発見したりすることができると冒頭に書いてあります。
第1章では次のようなハンドが例題として出されています。
        Q94
        A96            ビッド
        3               N   S
        KQJ872          1H  2C 
               752      2NT 3H
               K8       4H
               Q9653
               A954
あなたはEastです。パートナーのOLは3で、3−2−A−Tとなりました。ここで、何を出すか。
ディフェンダーのトリック数をカウントすることと正しいタイミングでプレーすることがテーマです、
パートナーのは明らかにシングルトン とすれば、A、ラフ、そしてKで3トリックあります。あと1トリックをどこに求めるか。
パートナーがAを持っていれば簡単ですが、AではなくK、特にKを持っている場合は手順に注意が必要です。先に、をラフしてしまうとパートナーからは
を出せません。Hが返ってくると、それをKで勝たされて、その段階でを出してもAで上がられて切り札を刈り上げらながらダミーに入られて を全部捨てられてしまうおそれがあります。
 そこで、ここでは2順目にを攻めるのが正解です。ラフはいそがなくてもビッド経過からパートナーは3枚をもっていそうなのでだいじょうぶです。
残りの2人のハンドは次のようになっています
 KT63
 542
 JT874
 
        AJ8
        QJT73
        AK2
        T6
 3NTのコントラクトのほうがまさっていたことはもちろんですが。

という具合です。
このあたりは分かりやすいのですが、後になるとスクイズ防止のためのディフェンスなどだんだん難しくなっていきます。ただ、深くいろいろ考えるという点でとても参考になりました。 



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