Bridge With The Blue Team

 かつて世界を席捲したスーパースターの集まりのイタリアブルーチームの驚異的なプレイがいっぱい紹介されています。とっても読みやすくて、感動の連続でした^^
 驚きと感動のプレーをいくつか紹介させていただきます

1.An Unusual Ending
J975



    E
オークション
 S   N
 1C  1D
 1H  1S
 1NT 2NT

OL:




   E
K3
K965 K96
KQ4 Q4
Q42
Q987
QT7 QT7
A53 A5
(West:Garozzo East:Forquet)
T1:J−3−7−2
T2:T−K−8−5
T3:A−6−5−2
T4:K−8−7−4
T5:3−T−J−Q
T6:Q−A−4−5
T7:2−8−K−3
T8:J−? ここでEastは何を捨てるかです。
すでにSouthはA,K Aを出しました。ここでAも持っていたとすればSouthは3NTをビッドしていたはず。するとパートナーのGarozzoがAを持っているはず。もしGarozzoがJを持っていれば、をディスカードしておけば、ディクレアラーはダミーにはりつけになってしまい、1ダウンさせるのは簡単。
 ここで、わたし(Forquet)は2ダウンをねらって、をディスカードすることにした。ダミーからのプレーであることを考慮し、AがWestにあるように思わせた。Southはわたしの期待どおりをプレー。わたしはそれをQで勝って次のようなポジションに運んだ。
J975
K3
K9 K965
Q4 KQ4
T86 Q42
JT4 Q987
A8 T7 A832 QT7
J9 J98 A53
AK3
A652
J4
T7 T762
ディクレアラーは、6トリック取った。しかし、そこまで。わたしのQの時Garozzoは8を捨てた。これで、Northはクリスクロススクイズにかかっている。9順目にを回されればコントラクトはメークしている。そのリスクをおかしてトップを取った。
 オポの配置を完璧に読んで、逆にわなをかけてスクイズに討ち取るとは何という技術でしょう!ただ感嘆するのみです。

2.Duble Dummy Problem
1964年のオリンピアード、対フランス戦のGarozzoのプレーです。
QJ853 オークション
W  N  E  S
1C 1S P  2D
2H P  P  2S
3C 3D All Pass 
KT7
K62
J8
N:Forquet
S:Garozz
T9 OL:T
985
AJT85
AQ4
QJ8
K62
AJT85
Q4
T1:T−J−K−A
Garozzoは、オポにを攻められる前にをエスタブリッシュしようと考えて9をリード。WestがKであがって(Eastは4)A,Qと出してきた。これをダミーのKで勝って、ダミーからロー。WestがAで勝って(Eastは2)、6順目Jをキャッシュ。つぎにWestが13枚目のを出して来たとき、ハンドは右図のようになった。ここまで、2勝4敗。さて、どうするか。
QJ8 QJ853
KT7
K62 K62
8 J8
76 AK 7642
6 AQJ6 432
3 Q974 3 Q974
96532 7 T96532 K7
T9
985
AJT85 AJT85
Q4 AQ4
6トリック終了後の全員のハンドが上左、全体のハンドは上右です。
ここから、Westの6リードを受けてダブルダミーで、全勝できるでしょうか。
ハンドの読みとしては、Westのハンドは4枚、6枚(理由@弱いを2回ビッドしたAEastは3枚ありながらパス。ということははより短いと推測できる。)それに加えてEastののハイローシグナルからWestのは2枚。するとのブレークは悪そうです。さて、どうするか。
Garozzoは、6をダミーの6でラフ。Eastは7をディスカード(最善)。このときハンドの5でアンダーラフ!!!
で、2→Jとフィネスして、Kでダミーに入って、QJの下に2枚を捨てて12トリック目、ダミーから。East:Q9 South:AT
見事にメークしました。すごいですねぇ。ほんとに。。

3.Killing Defence
A7 A7
3 3
QT9863 QT9863
7632 7632
653 653 JT92
AJ6542 AJ6542 T98
K5 K5 J42
Q9 Q9 JT8
KQ84
KQ7
A7
AK54
オークションは、South:2NT−3D−3NTで決まりです。
WestがForquetで、EastがGarozzoです。
OLは5−3−8−Kとなりました。
ディクレアラーはA、ローと出してきました。さてここでどうするか。
 パートナー(Garozzo)の1順目の8から、ディクレアラーがK、Qを持っていると推測。となると、ディクレアラーがをセットアップする前にパートナーにリード権が回るようにしなければならない。2NTオープンは21〜22hcpなので、Garozzoがクイックエントリーを持っていないことは明らかだ。とすれば唯一の望みは、GarozzoがJを持っていることを期待するしかない。
 そこで、わたしはAの下にKを捨てた!!(アンブロック)
 ディクレアラーは、2回目のをQで取って、Jが落ちてこないのを見てエスタブリッシュをあきらめた。で、にとりかかった。で3トリック取れれば3NTはメークする。問題はEastにを負けてしまわないようにすることだ。ダミーからロー。Garozzoがここで8を出せばディクレアラーはダックし、私(West)が勝たせられてしまう。GarozzoはT!。ディクレアラーはA。わたしはQをアンブロック。SouthはAでダミーに入って、再びローをリード。GarozzoはJ−K−9。
 ここで、ディクレアラーは、K,Q。しかしJは出ない。Southはもはや8がWestにあることにかけるしかなくなった。ロー。。しかし、これを8で勝ったGarozzoは、Jをキャッシュし、をリターン。3ダウン!
 わが方の他のテーブルでは、D'AlelioとPabis-Ticciがなんと6をビッドアンドメーク!
 EastがJをリード。このラッキーリードを生かし、を3回回してを捨て、K−A−ラフ。A,ローKで勝ったWestはをリターン。ダミーのQで勝ってハンドからはルーザーのを捨てる。3枚目のをラフし、Qをキャッシュして、Pabisは下の図のエンディングポジションに持っていった。
T
763
T
J6
Q9 JT8
8
AK5
10順目のTで、Eastがのスクイズにかかった。
。。゛(ノ><)ノ ヒィすごすぎます〜〜〜。。。。



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