1980年に刊行された古い本です。Love本と合わせてアマゾンUSA(Amazon.com)で購入しました^^
11章、145ページです。1980年刊行
構成は
第1章 基本的原理(10ページ)
第2章 シンプルスクイズ(15ページ)
第3章 脅し札(Menaces)を準備する(15ページ)
第4章 エントリーを準備する(10ページ)
第5章 タイミングを整える(10ページ)
第6章 シンプルスクイズのバリエーション(20ページ)
・スクイズ・ウィズアウトカウント
・クリスクロススクイズ
・トランプスクイズ
・スクイズ・アンド・スローイン
・ショウアップ・スクイズ
第7章 ダブルスクイズ(15ページ)
第8章 プログレッシブスクイズ(10ページ)
第9章 スペースによるプレッシャー(10ページ)
第10章 その他のスクイズ(15ページ)
・ガードスクイズ
・ウィンクルスクイズ
・エントリースクイズ
・ジェッティソンスクイズ
・オーバーテイキングスクイズ
・ダブルトランプスクイズ
・3スートトランプスクイズ
・1スートスクイズ
・バックワッシュスクイズ
第11章 スクイズのディフェンス(15ページ)
となっています。
少し紹介させていただきます。
第3章 「メナスの正しい残し方」
下のハンドは、4トリック目でほとんどのプレーヤーが正しいディスカードができないハンドだと書いています。
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3NT OL ![]() (Wが ![]() |
全体図 | ![]() |
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WestがK、Aアナザーときて、Eastが4枚目の
を取りました。さてここで、手から何を捨てるかという問題です。
問題はの配置だということを考えつく必要があります。Eastが4枚のときはマークトフィネスで4個取れますからWestが4枚のときが問題になると認識する必要があります。したがって
Tは捨てにくい。ここで
4を捨てるのは、次に
Kが出たとき
Aで取らざるを得ず
がブロックしてダミーに戻れなくなるので注意が必要です。最もいいディスカードは
です。オークションからWに
KJが想定でき、そうすると
Qは価値がなくなるからです。また、
のガードはそもそもNでないと難しいからです。で、ハンドからは
6を捨てます。
さてダミーからは?ここではを残して、
を捨てるのがポイントです。なぜか。Westが
4枚とすると、Wを
と
でシンプルスクイズにかけることになりますが、そのためには最後のスクイズカードはダミーから出されなければならず、そのために4枚目の
が必要になるからです。
第4章 「ビエナ・クー」
1864年にホイストのトッププレーヤーが仲間に出したクイズだそうです。
コントラクトは7。しかもNorthからのリードで全部取るというものです。多くのプレーヤーがチャレンジしてお金を失ったとあります。
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ビエナ・クーの問題であることまで分かっていても、知ってなければなかなか難しいと思います。ハンドには1回しか入れないので、の5枚目をなかなかとりにくい状態です。
普通にを4回取ると4枚目にEastが
を捨てざるを得なくなりますので、
でダミーに入って
を5枚取れます。つまりEastがトリプルスクイズにまずかかることを気づく必要があります。(まだ本ではシンプルスクイズの解説中なのに!)しかし、最後の
を取ったとき、NがEより先にディスカードすることになってしまいます。
Qを捨てるとEも
を捨てて、結果
がブロックしてハンドに戻れなくなってしまいます。そこで最初に
Aをキャッシュしておく。これがビエナ・クーになるわけです。
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