(ブックレビュー詳細)

Overcalls

ブリッジの基本的なビッドの仕方を黒川先生の本で覚えていざ実戦 しかし、実際にプレーしてみるとうまくいかない。「オーバーコールが入るとどうビッドしていいかとたんにわからなくなりますねえ」と当時覚えたてのメンバーで言いあったものでした。なにしろオーバーコールとそのレスポンスについて書いてある本がほとんど見当たりません。黒川先生の本にしてたった6ページですから。ビッドの形は書いてあっても、その本質まで迫って書いてある本はこれが初めてでした。
パート1 オーバーコール
 第1章 1の台のオーバーコール
 第2章 4枚スーツでのオーバーコール
 第3章 バル関係
 第4章 2の台のオーバーコール
 第5章 オポ二人がビッドしてるときのオーバーコール
 第6章 問題
パート2 オーバーコールに対するレスポンス
 第7章 ニュースーツのビッド
 第8章 パートナースーツのレーズ
 第9章 NTのレスポンス
 第10章 レスポンシブダブル
 第11章 キュービッド
 第12章 問題
パート3 オーバーコーラーのリビッド
という構成になっています。
では、具体的なさわりを少々^^
第2章から Two Level Overcall After 1/1
       LHO   RHO
       1D パス 1S
    42       KJ765
    AQT87    AQT87
    KJ765    42
    3        
 こういうビッド経過で、ビッドが回ってきて、上の2つのハンドを持ってると した場合、後のハンドは前のハンドよりも21/2〜3トリック価値がある。 
第5章から Overcalls After a Raise
 ボスバル  1S−パスー2S−?
(1)862
   QJT963
   AQ3
   
  3Hをビッド。2ダウンするかもしれないが、ゲームがあるかもしれない
  グッドHと3枚もいい。の持ち方もいい。MPのみならずimpで
  もオッケー
(2)Q2
   KJ6542
   Q3
   K62
  パス。の持ち方が2点からよくない
  1.Q2はほとんど無価値である
  2.Qがあるということは、パートナーが持つかもしれない点の可能性を
    減少させている
  スーツは2の台のオーバーコールには十分の内容だが、それ以外の
  スーツがよくない。
第7章から Bidding After a Raise by RHO
   ノンバル  1S−2D−2S−?
(1)876
   KQ9642
   42
   Q9
  MP戦に限って3H。
(2)87
   KQ9642
   42
   Q93
  パス。重要な点はがダブルトンであることだ。オポのフィットスーツの
  最悪の持ち方で2ルーザーがほとんど確定している。
ほんのさわりで、もっといろいろな考慮要素が書き込まれています。
大事なことは、この本に流れる考え方であって、丸暗記するのは無意味だと思います。序文ではハンドエバルエーションと同様 Sheinwoldさんが1回読むだけではだめとおっしゃってますが。
ともかく、ハンドエバルエーションとセットで、すばらしい本にめぐり合ったと思っています(^-^)ニコ
こういう本の邦訳があれば、きっと全体のレベルアップにもつながると思うのですが。。。



戻る

トップへ

次へ