
2000年刊行。128ページ。
ビッド、ダミープレイ、ディフェンス全般にわたって注意すべき点、間違いやすい点を含め、基礎を踏まえてワンランク上の技術が述べられています。2ランク上ではないので、ま、中級者向きという感じでしょうか。平易な文章で、出張の列車(飛行機)の中でも気楽に読め、いいおさらいになりました。
ただ、洋書価格で高い方ですので、わざわざ買って読むほどの本ではないと思います^^;;(\2,500+)
全体構成は
第1章 オポーネントのスートのビッド
第2章 トランプのマネジメント
第3章 パートスコアの競り合い
第4章 カウントシグナル
第5章 ノートランプのプレイ戦術
第6章 オープニングリードの示唆
第7章 等価値のカードの正しいプレイの仕方
第8章 サポートダブル・リダブル
第9章 Aフォーアティテュード、Kフォーカウント
第10章 スプリンターとフィットジャンプ
となっています。
いくつか紹介します。
第2章「マスタートランプにいつ負けるか」から
![]() |
||
ビッドは、Notrhから1NT−3−4
−6
OLはWestからJ。これを
Aで勝って、
A,Kとトランプを刈るとオポの
は3−2ブレークと判明。さて、次にどうしますか。すぐに
を回してハンドのルーザーを捨てようとするとWestにラフされて1ダウンとなります。したがって、ここでは4順目に
で負けにいくのが正解ということになります。
では、OLがだったら?この場合は、
Aで勝った後、
Kを1回取ってから
を走って
のルーザーを捨てるのが正解になります。
(なお、7ができます。ビッドすることはむずかしいですが)
第3章「競り合いのビッド」から
競り合いの考え方の前提としてのトランプフィットの計算として、オポーネントがあるスートについて9枚フィットしていたとすると、残り3スートは17枚(26−9)持っていることになる。ということは、あなたたちはそのスート以外の3スートを22枚持っていることになる(39−17または26−4)。22枚ということは最も均等に分かれていても8−7−7とどこかで必ず8枚フィットはしていることになるし、しばしば9枚フィットもしているだろうと冒頭で説明がされています。
オポーネントが自分のスートをリビッドした場合の競り合い(介入)の考え方が紹介されています。多くのプレイヤーが介入(バランシング、本書では「プロテクション」)することを失敗している例として
Westで次のようなハンドを持っているとします。
AQ83
J85
AT95
64
ビッドはNorthから
1−P−1
−P(あなた)
2−P−P−?ときたとき
ここでテイクアウトダブルをかけるのが正しいとされています。
第5章「AJxでホールドアップすべきか否か」から
83
KT742
Q96
AJ5
こういう配置で、左(West)が4をリードしてきて、右(East)が
Qを出した。ここで、
Aで取るか、
Qを勝たせる、すなわちホールドアップするか。これは、ここだけでは回答が出せない問題です。決めては、他のスートを開発しにいったとき、どちらのディフェンダーがリードすることになるかによります。
全体配置をみてみましょう。
| ビッド N S 1D 3D 3NT OL: |
|||
![]() |
|||
Westが4をOL、Eastから
Q。どのようにして3NTをプレイしますか?
3NTをメークするにはを開発しなければなりません。もし
のフィネスが失敗したらWestからリードがくることになります。したがって、最初に
Aで上がることが大事になります。
フィネスがWestに抜けた場合、あなたの
J5はストッパーになるからです。
ということは、このの配置がN−S、E−Wが逆になっていたら、今度は2回
をダックして3回目に
Aであがることが大事になります。
フィネスが抜けるのは今度は右(East)になりますので、その際Eastから
をリターンできないようにする必要があるからです。E−Wの
が4−4ブレークなら
で3敗しかしませんのでホールドアップしなくても大丈夫ですが、
5−3の分かれのときにダウンするからです。
こういういわば基本的な、実際にプレイするにあたって当然の前提として本能的に使えるようにあうるテクニック、考え方がずっと述べられていっています。
![]() 戻る |
![]() レビュー4へ |
![]() トップへ |
![]() 次へ |