(スクイズの世界−その2)

Clyde E. Loveスクイズ分類・公式をまとめてみました
(「*」はσ(^_^)の書き込みですm(_ _)m)
(1)スクイズが成立するための4つの条件(BLUE)
B:ディフェンダーのうちの1人だけが、2つのスートを守るのにBusyであること。
L:ディクレアラーのルーザ(Loser)ーは1つであること
U:少なくとも1つの脅し札(threat)は上手(ディフェンダーの後)にあること
E:エスタブリッシュした脅し札を取るためのエントリーがあること
* 通常の本だと、@スクイズカードAメナスBエントリー
Cタイミングが4要素とされていて、上記「U」はポジ
ショナルスクイズとオートマチックスクイズの違いのと
ころで解説されています。
(2)シンプルスクイズの3分類(エントリーの状況による)
E1:N(スクイズカードと反対側)がエントリーのある脅し
札を持っているパターン。
* 通常のポジショナル、オートマチックシンプルス
クイズはみんなここに分類されます。
E2:NがSの持っている脅し札のウィナーとスモールカード
を持っているパターン。ただしEがスクイズにかかる
ためにはSも脅し札にウィナーがついていなければな
らない。
* N:Ax S:Qxという場合です。
ただし書の事例はN:Ax S:Kxx
E3:NがSのスートのウィナーを1枚持っていて、SがNの
スートの1枚のウィナーを持っているパターン
* クリスクロススクイズのケースです。
この章の解説に当たって、Sは3つのスートの脅し札のうち1つだけを持っている側を「S」とし、SからみてLHO,RHOなど言うこととされています。
したがって、オートマチックスクイズでは、通常の解説とNSの位置関係は同じですが、オートマチックスクイズになると、Sにダブルメナス、Nが両サイドの脅し札を持っているというように通常の解説の配置とは上下が逆になります。
で、その配置関係のもとでLHOが守るスートをLスート、RHOが守るスートをRスート、二人が同時に守っているスートをB(Both)スート、スクイズカードなどをF(free)スートと定義しています。(LスートのウィナーはLウィナーということになります)
(1)ダブルスクイズの最も多くの場合に通用する原則
LHOが守っているスートを走っても大丈夫。
(2)ダブルスクイズが成立するための条件
@すべてのダブルスクイズでは、Bスートの脅し札(B脅し
札と略)にはそのスート自身のエントリーがなければなら
ない
Aすべてのダブルスクイズでは、BスートのウィナーがB脅
し札の側にしかない場合には、最終的なスクイズカードは
B脅し札の反対側になければならない。
(3)ダブルスクイズの分類(R型とB型)
Typ R:RHOに対する脅し札(R脅し札と略)が一方に、反対
側にL脅し札とB脅し札があるパターン
* 通常のポジショナルダブルスクイズの配置です。
Typ B:B脅し札だけが一方に、R脅し札とL脅し札が反対側
にあるパターン
* 通常のオートマチックダブルスクイズの配置ですが
ここでの解説はむしろポジショナルダブルスクイズ
用になっています
(4)R型ダブルスクイズについての注意点
全てのR型ダブルスクイズでは、Lウィナー(LHOに対す
るウィナー)は事前にキャッシュしなければならない。
* ダミーの脅し札についているウィナーということで
いわばビエナ・クーの手筋だと思います。
(5)B型ダブルスクイズの2タイプ
TypB1:B脅し札に1枚のウィナーしかついていないパターン
(Axx x, Axx Kx etc.)
TypB2:B脅し札に2枚以上のウィナーがついているパター
ン
(AKx x, AKx Qx etc.)
法則
TypB2すべてについて
@B脅し札の反対側にBウィナーがない場合(AKx, x)
最終的なスクイズカードはB脅し札の反対側から出され
なければならない
AB脅し札の反対側にBウィナーがある場合(AKx, Qx)
サイドのウィナーやスクイズカードはどういう順番で出
してもよい
TypB1について
@B脅し札の反対側にBウィナーがある場合(Axx, Kx)
最後のRウィナーは最後のFウィナーより前に出さなけ
ればならない
AB脅し札の反対側にBウィナーがない場合(Ax, x)
ウィナーを取る順番はRFLでなければならない
TypB1についてさらに:すべてのTypB1スクイズは、Fウィ
ナーがB脅し札と同じ側になければ成功しない。
TypB1 RFLスクイズについてさらに:L脅し札にLスートの
エントリーがないと成功しない。
* これらの箇所、Kelsey本では、逆の観点から分析
しています
(ダブルスクイズの章P22〜23)
(1)2スートストリップスクイズの3分類
surplus-winner squeeze:ウィナーを走って、オポのどれか
のウィナーを少なくさせウィナーを減らした後で、その
オポにスローインするパターン。
残りのウィナーを取らせてもすでにウィナー数が減って
しまっているのでメークする。
vulnerable-stopper squeeze:ウィナーを走って、オポの
サイドスーツのストッパーを1枚にして、そこにスロー
インするパターン
delayed-duck squeeze:ウィナーを走って、オポのサイドス
トッパーを短くし、そのスートでスローインすることに
よってそのスート自身からトリックを奪い取るパターン
法則:この場合、C(コンパニオン=(オポの長いサイド
スートを自分も持っていてそのカードに)スモールカ
ードがついている)、L(反対側からそのカードをリ
ードできること)、E(エスタブリッシュしたその
カードを取るためのエントリー)が必要。
(1)トリプルスクイズ、リピーティングスクイズの3分類
CaseT:N(スクイズカードの反対側)が1スートの脅し札を
持っている
CaseU:Nが2スートの脅し札を持っている
CaseV:Nが3スートの脅し札を持っている
(2)CaseTについて
・この場合はオートマチック・トリプルスクイズになる
・リピーティングスクイズ:このケースでは、Westはりピー
ティングスクイズにかからない。Eastがかかる場合は、
Nの脅し札自身のエントリーがSにあって、Sの2つの
スートのいずれかのエントリーがNにある場合である。
(成功する例外1ケースあり)
(3)CaseUについて
・この場合は、Westに対しては常にトリプルスクイズは成立。
Eastに対しては、1例をのぞいて成立する。
・リピーティングスクイズ:CaseTと反対でEastはかからな
い。
(4)CaseVについて
・この場合は、Westに対しては常に成立。しかし、Eastに対
しては常に不成立(Eastより先にNorthがスクイズにかか
ってしまうから)
・リピーティングスクイズも同じ。
(1)1ルーザートリプルスクイズの1形態である。シンプル
スクイズの全ての条件は整っているがエントリーだけがな
いときに3番目のスートが(トリプルスクイズ含みで)エ
ントリーの役割を果たすスクイズ形態である。
(2)ガードスクイズの分類と成立の条件
TypT:Eastが(トリプルスクイズの)ディフェンダーのパタ
ーン。
この場合は、Nが2つのスートのどれにもエントリーが
ないことをのぞいてシンプルスクイズの条件が整ってい
る。
で、NはEがあるスートのガードをはずせばフィネスで
1トリック取れる状態にある。
ただし、Sはスクイズが成功したときに、自分の脅し
札のウィナーを残しておかないと失敗する。
TypU:Westがディフェンダーのパターン。
この場合も、Nが2つのスートのどれにもエントリーが
ないことをのぞいてシンプルスクイズの条件が整って
いる。
で、3番目のフィネススートは、Nはウィナーとスモール
カードを持っていて、WはEがそのスートでフィネスさ
れるのを防ぐためにカードを守らなければならなくなっ
ている。
ガードスクイズは、シンプルスクイズのための全ての条件
が整っているが、ただエントリーだけがないという場合に
成立するので、3番目のスーツでエントリーを開発する
ことをのがさないようにするといいとあります。
* 簡単に言えば、3つのスートのうち1つのスートをオポ
1人が守っていて、残り2スートを2人がガードしてい
る状態がまずあって、ロングスーツを走ったとき、
1つのスートを持っているオポが3スート全部を守り
きれなくなってどれか1つのスートを守ることをあきら
めたその瞬間、二人が同時に守っているスートは1つに
なり、それぞれが残り2スートを別々に守るという
ダブルスクイズの形になるというものです。
(1)成立のための基本2必要条件
@一人のオポによってのみ守られている脅し札(基本脅し
札(basic threat)と呼ぶ)があって、その脅し札はス
トッパーを持っているディフェンダーの後に位置してい
なければならない。
A両方のオポによって守られている2つのスートの脅し札
にはそれぞれエントリーがなければならない。
(2)コンパウンドスクイズの2分類
Type R:ダブル脅し札が2スートとも一方のハンドにある。
この場合は、ダブルスクイズはR型になり、基本脅
し札がR脅し札となる。
* これは、基本脅し札が孤立しているケースなの
で、それはRHOの脅し札でないとスクイズポジ
ションにならないので分かりやすいと思います
Type L:ダブル脅し札はディクレアラーサイドのハンドで分
かれて持っている。
この場合は、トリプルスクイズにかかったディフェ
ンダーのディスカード次第で、R型かB型になる。
で、いすれの場合にも基本脅し札はL脅し札となる
* こちらも理論的にはそうでしょうけど、実戦で
どう読んでいくのか。。。
(3)別の角度からの2分類
全てのコンパウンドスクイズでは、ワン・ルーザー・トリプル
スクイズと同様に、スクイズカードなどのフリーウィナーが1枚残っている段階(next-to-last
free winner)でスクイズが起こる。この段階で(スクイズカードがまだ1枚残っている段階)最終的な態度を決めなければならないタイプ(制限型(restricted))と最後のフリーウィナーを走りきってもだいじょうぶなタイプ(無制限型(unrestricted))とがある。
制限型ではスクイズカードなどのフリースートは、常に3つのうちの1つの脅し札だけを持っている側になければならない。無制限型の場合には、どっちにあってもOK
(4)コンパウンドスクイズの4分類
CaseT:R型コンパウンドスクイズ無制限型(SがR脅し札を
ウィナーつきで持っていて、3スートのうちのどれかでS
のハンドに戻れるエントリーがあるパターン。)
この場合は、フリースートはどちらのサイドにあっても
可。
プレー手順は、フリースートを全部走った後、NのR、
L双方のトップカードを取って、Sのハンドに戻り、最
終的なスクイズカード(Rウィナー)を出す。
CaseU:R型コンパウンドスクイズ制限型(SがR脅し札を
ウィナーなしで持っているか、ウィナーつきで反対側に
そのスートのローカードはあるものの、反対側にある残
り2つのダブル脅し札にはSへのエントリーがないパタ
ーン。)
この場合は、Sにフリースートがなければならない。
プレー手順は、トリプルスクイズが(Fスート1枚残し
て)成立した後、NのR,L双方のトップカードを取っ
て、Sのハンドに戻って最後のフリースートを出す。
CaseV:L型コンパウンドスクイズ無制限型(NがL脅し札
を持っていてダブル脅し札がNSに分かれていて、Sの
持っているダブル脅し札には2ウィナーがついていて、
Nにはそのスートのスモールカードがあるパターン。)
この場合は、フリースートはどちらの側にあってもよい
プレー手順は、スリースートを全部走ってトリプルスク
イズが発生した後、状況によってR型またはB2型の
ダブルスクイズになる。
CaseW:L型コンパウンドスクイズ制限型(前提はCaseVと
1点を除き同じ。その1点とは、Sの脅し札にはウィナ
ーが1枚しかないパターン)
この場合は、Sにフリースートがなければならず、かつ
フリースートを1枚残してトリプルスクイズが発生した
その時点で、どの方法でいくか態度が決定されなけれ
ばならない。(フリースートがSになければならない
理由はWはその選択でB1型スクイズに導くことがで
きる。B1型ダブルスクイズは最後のフリーウィナーは
B脅し札と同じハンドになければならないからである。)
フリースートが1枚残っている段階で、R型かB1型
どちらかのダブルスクイズになる。