カードコンビネーション

マイク・ローレンスの「カード・コンビネーション」の内容を分類してみました。

パターン1
(A)
 JT5

 A42
(B)
 A42

 JT5
(ポイント)このパターンでは
 @自分からさわるよりも、相手に触らせることを考えるべし
 A自分からさわらざるを得ない場合は、自分に都合の良いデ
  ィストリビューションを(想定)期待してプレーすべし。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)Kリード(3NT。ケース(A))
  ・ダック
  ・他スーツで2回負けてエスタブリッシュするスーツがあるケ
   ース。他スーツのAKが分かれている場合で、OLされたこ
   のスーツが5−2の別れの場合に、このスーツのリンクを
   絶つ目的。
(2)8リード(3NT。ケース(A))
  ・Jを出してQカバーされたときにダック
  ・8がトップオブナシングで、2−5の分かれのとき、他スー
   ツで左に入って、このスーツをリードされたときのみダウン
   するので、そのリンクを絶つため。
(3)7リード(3NT。ケース(A))
  ・7−J−Q−A
  ・Aが全部あって、左に即入る心配がなかった。「7」が4th
   ベストだと、ときどき「J」が勝つ。他スーツでディストリ
   ビューションを確かめた後、左がK9873と読んで、ハン
   ドからローを出してJでフィネス。
(4)7リード(3NT。ケース(B))
  ・ダミーのAで取る。
  ・他の1ストッパースーツへのシフト防止。同時に、右が絵札
   をもっている5−2ブレークの場合ブロックするという考え
○4−2の分れで、かつK,Qが分かれている場合
(1)左がQxのダブルトンの場合(ケース(A))
  ・ハンドから2を出す。Qカバーされれば、Kをはさめる。
   カバーされなければ次にAでQが落ちる。
(2)右がKxのダブルトン(ケース(A))
  ・ダミーからJを出す。KがカバーされればAで勝ってTで
   フィネス。カバーされなければ、次にAでKが落ちる。
 ⇒以上の2ケースは、ダブルトンの側を最初に通すのが
  ポイント
(3)どちらかがダブルトンであればいいケース
  ・他スーツがエリミネート済み。A,ローでエンドプレー
○一方のオポがKQ両方持っている場合
(1)右がKQを持っている場合(ケース(A))
  ・エリミネートして、ダミーからJ.Qカバーをダック
(2)左がKQを持っている場合(ケース(A))
  ・エリミネートして、ダミーからJ、これを右まで流す。
○片方のオポがシングルトンKを持っている場合
(1)Aでドロップ (^-^)ニコ
○4−3の分れで、かつK、Qも分かれている場合
(1)左が強いハンドの場合、ハンドからJ,流して右のQに負け
   その後、Aを取って切り札を走り、左のオポをスクイズに
   かける。

パターン2
(A)
 QT

 A4
(B)
 A4

 QT 
(ポイント)このパターンでは、なかなか2トリック取るのはむず
  かしいが、いろいろな戦略がある。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)右オープンで、5のリード(3NT。ケース(A))
  ・他スーツのフィネスが左に負けるという最悪の事態を想定
   して、そのときはKが右、Jが左を期待して「T」を出す。
(2)8のリード(6C。ケース(B))
  ・Aで勝って、QでEastにスローイン。
○途中でこのスートをリードされた場合(ケース(A))
(1)左に入れたら、7がリードされた(ケース(A))
  ・絵札点からKは右とみてTを出す。
(2)左に入れたら、3がリードされた(ケース(A))
  ・オポにスローインで負けに行ったとき、右があえて勝たな
   かったことからKは右、Jは左とみてTを出す。
○スローイン 
(1)他のスーツがKJx A94。確率計算でA,4と出して
   左にスローイン。このスーツを相手からリードさせるため
○2トリック取る作戦(6NT。ケース(A))
(1)ミラーハンドで11トリックしかない。ハンドから4を
   リードして、Ax4からのリードと見せかけて左をダック
   させる。
○スクイズ(6S。ケース(A))
(1)右が3でオープン。点数は左にあるので、ダミーから
   −K−Aとして左をマイナースーツでスクイズに。

パターン3
(A)
 Q98

 A72
(B)
 A72

 Q98
(ポイント)どうやって2トリック取るかがこのパターンの課題。
  通常はKオンサイドを期待してQを出すものだが、他にも
  いろいろなバリエーションがある。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)Jリード(3NT。ケース(A))
  ・左に入れたくないのでAで勝って、すぐに9でフィネス。
(2)Tリード(3NT。このスートを右がOC。ケース(A))
  ・このスートのリンクを絶つためにT−Q−K、でダック。
(3)Jリード(4H。左がこのスートでプリオープン。(B))
  ・ダミーから2を出したら右がK!危機。Qをドロップ。
(4)Jリード(3NT。右がこのスートを1の代3の代でOC)
  ・ダック。左が1枚とみて。
(5)Jリード(3NT。ケース(A))
  ・J−Q−K−A。すぐ2→9。右に入れたくない場合。
○5−2の分れのとき2トリック取る様々な手段
(1)左KT643 右J5(6S。ケース(B))
  ・ダミーから2−5−8−Tで左にエンドプレー
(2)左KJ643 右T5(3NT。ケース(B))
  ・ダミーから2−5−8−T。後でハンドからQ。イントラ
   フィネス。
(3)左KJ643 右T5(左がこのスート2の代でOC。
   ケース(B))
  ・Q−K−A−5。ダミーから2で右にエンドプレーか、98
   のどちらかが勝つか。

パターン4
(A)
 A743

 KJ53
(B)
 KJ53

 A743
 (ポイント)通常はA,Jでフィネスだが、他にもいろいろある。
○このスートのオープニングリードを受けた場合(A)
  ・ダミーで3回ラフするために、先にAを取る。
○AKと取る場合
(1)左から1−2−4−4−5−P−P−5となる。
  ・絵札点のカウントから左がQありと読む。
(2)自分から1−1−x−2−4となる。
  ・のプロモーション防止とロングスーツありから。
(3)他スートをダミーから2回フィネスする必要がある。(B)
  ・QXのダブルトンに期待する。
(4)右が1オープン。左に入れたくないのでAKと取る。
○AKと取ってはいけない場合
(1)6で、このスートが切り札の場合(ケース(A))。
  ・右がQ98xだとコントロールを失う危険があるので、A
   Jでフィネスとセーフティープレー。
(2)6で、このスートが切り札の場合(左が3オープン)
  ・ダミーエントリーが不足するので、3−2ブレークに期待
   して先にJをフィネス。K、Aで刈りきってダミーに入る。
○A、ローでエンドプレーにかける場合
(1)左が4枚の場合の手筋。

パターン5   
(A)
 742

 AKQT
(B)
 AKQT

 742
(ポイント)AKQと取るか、AKTとフィネスするかが課題。
○AKQと取る場合
 ・AKと取ったとき、左3,7。右6−2。3回目に右は9。
  3−3は35%、4−2は48%だが、ここまで出ると4−2は32%
  確率でQを出す。
○AK、Tでフィネスする場合
(1)右がオープンした場合(ケース(B))
  ・点数が全部右にあるので、Tで右に。エンドプレー。
(2)他のスーツのプレーやディフェンダーの行動からフィネスを
   選択する場合−3例

パターン6
(A)
 KT2

 643
(B)
 643

 KT2
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)Qリード(3NT。ケース(A))
  ・左QJ987 右A5を期待して2回ダック。このスートのリンクを
   絶つ。
○スローイン(自分からこのスートをさわらない場合) 
(1)エリミネーション&スローイン(5
  ・他の2スーツ()を全部取りきる。
  ・ハンドからロー。LHOの出したカードにカバー。
(2)パーシャルエリミネーション&スローイン(4
  ・手順は(1)と同じ。両サイドに切り札残して、可能な
   限り他の2スートをエリミネートする。
○自分からさわる場合
(1)負けてる余裕がない場合、あるいはメーク確実でオーバー
   トリック狙いの場合、Kをフィネスしてみる(2例)
(2)ダブルフィネスのケース(A)
  ・3−J−K−A 次にTでフィネスして1トリック確保。
   62%のチャンスとのこと。

パターン7
(A)
 J94

 A63
(B)
 A63

 J94
(ポイント)自分からさわるのはできるだけしないほうがいい。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)5リード(3NT。ケース(A))
  ・できめが薄いケース。他のスーツも1ストッパーあり。
   ロングスーツの開発には1回負けなければならない。
  ・Jを出して勝った。25%おチャンスとのこと。
○途中でこのスートのリードを受けた場合 
(1)Kリード(2。ケース(A))
  ・カウントから左がKTxと読んで、KをAで勝ってダミー
   の9で即フィネス。
○スローイン(自分からこのスートをさわらない場合)
(1)右、左にスローインするケース(4。ケース(B))
  ・オポのビッドしたスートをなくし、残りの1スートでまず
   右に入れてこのスートをリードさせる。2−9−Q−3
  ・次に切り札で左に入れて、ラフ&ディスカードか、Jが
   勝つかにもっていく。
(2)右にスローインする場合(右が2オープン。ケース(A))
  ・カウントから右が3枚KQXを期待して、ハンドからロー
   ダミーの9。このスートで2トリック確保。
(3)左が強い場合(左が1NTオープン。ケース(A))
  ・他の2スートをエリミネートした後、ハンドから3。左が
   KQxと読んでのプレー。
○自分からさわって2トリック取る場合 
(1)3NT。左が1オープン。右がこのスートをオーバー
   コール(ケース(A))
  ・左がQTと読んで、ハンドから3、左にQで負けておいて
   次にダミーからJを出す。



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