
マイク・ローレンスの「カード・コンビネーション」の内容を分類してみました。
パターン1
(ポイント)このパターンでは
@自分からさわるよりも、相手に触らせることを考えるべし
A自分からさわらざるを得ない場合は、自分に都合の良いデ
ィストリビューションを(想定)期待してプレーすべし。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)Kリード(3NT。ケース(A))
・ダック
・他スーツで2回負けてエスタブリッシュするスーツがあるケ
ース。他スーツのAKが分かれている場合で、OLされたこ
のスーツが5−2の別れの場合に、このスーツのリンクを
絶つ目的。
(2)8リード(3NT。ケース(A))
・Jを出してQカバーされたときにダック
・8がトップオブナシングで、2−5の分かれのとき、他スー
ツで左に入って、このスーツをリードされたときのみダウン
するので、そのリンクを絶つため。
(3)7リード(3NT。ケース(A))
・7−J−Q−A
・Aが全部あって、左に即入る心配がなかった。「7」が4th
ベストだと、ときどき「J」が勝つ。他スーツでディストリ
ビューションを確かめた後、左がK9873と読んで、ハン
ドからローを出してJでフィネス。
(4)7リード(3NT。ケース(B))
・ダミーのAで取る。
・他の1ストッパースーツへのシフト防止。同時に、右が絵札
をもっている5−2ブレークの場合ブロックするという考え
○4−2の分れで、かつK,Qが分かれている場合
(1)左がQxのダブルトンの場合(ケース(A))
・ハンドから2を出す。Qカバーされれば、Kをはさめる。
カバーされなければ次にAでQが落ちる。
(2)右がKxのダブルトン(ケース(A))
・ダミーからJを出す。KがカバーされればAで勝ってTで
フィネス。カバーされなければ、次にAでKが落ちる。
⇒以上の2ケースは、ダブルトンの側を最初に通すのが
ポイント
(3)どちらかがダブルトンであればいいケース
・他スーツがエリミネート済み。A,ローでエンドプレー
○一方のオポがKQ両方持っている場合
(1)右がKQを持っている場合(ケース(A))
・エリミネートして、ダミーからJ.Qカバーをダック
(2)左がKQを持っている場合(ケース(A))
・エリミネートして、ダミーからJ、これを右まで流す。
○片方のオポがシングルトンKを持っている場合
(1)Aでドロップ (^-^)ニコ
○4−3の分れで、かつK、Qも分かれている場合
(1)左が強いハンドの場合、ハンドからJ,流して右のQに負け
その後、Aを取って切り札を走り、左のオポをスクイズに
かける。
パターン2
(ポイント)このパターンでは、なかなか2トリック取るのはむず
かしいが、いろいろな戦略がある。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)右オープンで、5のリード(3NT。ケース(A))
・他スーツのフィネスが左に負けるという最悪の事態を想定
して、そのときはKが右、Jが左を期待して「T」を出す。
(2)8のリード(6C。ケース(B))
・Aで勝って、QでEastにスローイン。
○途中でこのスートをリードされた場合(ケース(A))
(1)左に入れたら、7がリードされた(ケース(A))
・絵札点からKは右とみてTを出す。
(2)左に入れたら、3がリードされた(ケース(A))
・オポにスローインで負けに行ったとき、右があえて勝たな
かったことからKは右、Jは左とみてTを出す。
○スローイン
(1)他のスーツがKJx A94。確率計算でA,4と出して
左にスローイン。このスーツを相手からリードさせるため
○2トリック取る作戦(6NT。ケース(A))
(1)ミラーハンドで11トリックしかない。ハンドから4を
リードして、Ax4からのリードと見せかけて左をダック
させる。
○スクイズ(6S。ケース(A))
(1)右が3
でオープン。点数は左にあるので、ダミーから
Q
−
K−
Aとして左をマイナースーツでスクイズに。
パターン3
(ポイント)どうやって2トリック取るかがこのパターンの課題。
通常はKオンサイドを期待してQを出すものだが、他にも
いろいろなバリエーションがある。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)Jリード(3NT。ケース(A))
・左に入れたくないのでAで勝って、すぐに9でフィネス。
(2)Tリード(3NT。このスートを右がOC。ケース(A))
・このスートのリンクを絶つためにT−Q−K、でダック。
(3)Jリード(4H。左がこのスートでプリオープン。(B))
・ダミーから2を出したら右がK!危機。Qをドロップ。
(4)Jリード(3NT。右がこのスートを1の代3の代でOC)
・ダック。左が1枚とみて。
(5)Jリード(3NT。ケース(A))
・J−Q−K−A。すぐ2→9。右に入れたくない場合。
○5−2の分れのとき2トリック取る様々な手段
(1)左KT643 右J5(6S。ケース(B))
・ダミーから2−5−8−Tで左にエンドプレー
(2)左KJ643 右T5(3NT。ケース(B))
・ダミーから2−5−8−T。後でハンドからQ。イントラ
フィネス。
(3)左KJ643 右T5(左がこのスート2の代でOC。
ケース(B))
・Q−K−A−5。ダミーから2で右にエンドプレーか、98
のどちらかが勝つか。
パターン4
(A)
A743
KJ53 |
(B)
KJ53
A743 |
(ポイント)通常はA,Jでフィネスだが、他にもいろいろある。
○このスートのオープニングリードを受けた場合(A)
・ダミーで3回ラフするために、先にAを取る。
○AKと取る場合
(1)左から1
−2
−4
−4
−5
−P−P−5
となる。
・絵札点のカウントから左が
Qありと読む。
(2)自分から1
−1
−x−2
−4
となる。
・
のプロモーション防止と
ロングスーツありから。
(3)他スートをダミーから2回フィネスする必要がある。(B)
・QXのダブルトンに期待する。
(4)右が1
オープン。左に入れたくないのでAKと取る。
○AKと取ってはいけない場合
(1)6
で、このスートが切り札の場合(ケース(A))。
・右がQ98xだとコントロールを失う危険があるので、A
Jでフィネスとセーフティープレー。
(2)6
で、このスートが切り札の場合(左が3
オープン)
・ダミーエントリーが不足するので、3−2ブレークに期待
して先にJをフィネス。K、Aで刈りきってダミーに入る。
○A、ローでエンドプレーにかける場合
(1)左が4枚の場合の手筋。
パターン5
(A)
742
AKQT |
(B)
AKQT
742 |
(ポイント)AKQと取るか、AKTとフィネスするかが課題。
○AKQと取る場合
・AKと取ったとき、左3,7。右6−2。3回目に右は9。
3−3は35%、4−2は48%だが、ここまで出ると4−2は32%
確率でQを出す。
○AK、Tでフィネスする場合
(1)右がオープンした場合(ケース(B))
・点数が全部右にあるので、Tで右に。エンドプレー。
(2)他のスーツのプレーやディフェンダーの行動からフィネスを
選択する場合−3例
パターン6
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)Qリード(3NT。ケース(A))
・左QJ987 右A5を期待して2回ダック。このスートのリンクを
絶つ。
○スローイン(自分からこのスートをさわらない場合)
(1)エリミネーション&スローイン(5
)
・他の2スーツ(
、
)を全部取りきる。
・ハンドからロー。LHOの出したカードにカバー。
(2)パーシャルエリミネーション&スローイン(4
)
・手順は(1)と同じ。両サイドに切り札残して、可能な
限り他の2スートをエリミネートする。
○自分からさわる場合
(1)負けてる余裕がない場合、あるいはメーク確実でオーバー
トリック狙いの場合、Kをフィネスしてみる(2例)
(2)ダブルフィネスのケース(A)
・3−J−K−A 次にTでフィネスして1トリック確保。
62%のチャンスとのこと。
パターン7
(ポイント)自分からさわるのはできるだけしないほうがいい。
○このスートのオープニングリードを受けた場合
(1)5リード(3NT。ケース(A))
・できめが薄いケース。他のスーツも1ストッパーあり。
ロングスーツの開発には1回負けなければならない。
・Jを出して勝った。25%おチャンスとのこと。
○途中でこのスートのリードを受けた場合
(1)Kリード(2
。ケース(A))
・カウントから左がKTxと読んで、KをAで勝ってダミー
の9で即フィネス。
○スローイン(自分からこのスートをさわらない場合)
(1)右、左にスローインするケース(4
。ケース(B))
・オポのビッドしたスートをなくし、残りの1スートでまず
右に入れてこのスートをリードさせる。2−9−Q−3
・次に切り札で左に入れて、ラフ&ディスカードか、Jが
勝つかにもっていく。
(2)右にスローインする場合(右が2
オープン。ケース(A))
・カウントから右が3枚KQXを期待して、ハンドからロー
ダミーの9。このスートで2トリック確保。
(3)左が強い場合(左が1NTオープン。ケース(A))
・他の2スートをエリミネートした後、ハンドから3。左が
KQxと読んでのプレー。
○自分からさわって2トリック取る場合
(1)3NT。左が1
オープン。右がこのスートをオーバー
コール(ケース(A))
・左がQTと読んで、ハンドから3、左にQで負けておいて
次にダミーからJを出す。